真実の口の広場♪


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真実の口の広場♪

この界隈は、ローマの最も古い地区の一つ。
私の大好きな場所です。
写真のポルトゥーノの神殿、グレコローマン風の建築があまりにも美しすぎる~~♪

真実の口の広場といえば、映画「ローマの休日」でおなじみの場所がありますが、本日は別の所を~









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Arco di Giano(アルコ・ディ・ジャーノ)♪
4世紀の建築物で、日本語では四面門と呼ばれます。
Giano(ジャーノ)は、古代ローマの言語ラテン語ではヤヌス(Janus)のことです。
ヤヌスは、2つの顔を持つ「始まり」と「終わり」の神です。
ヤヌス=Janus、これが1月Januaryの語源です。
1月は、過ぎ去った年とこれから来る年の境に位置するためです。

私、1月生まれなので、なんだか嬉しい♪
1月は終わりと始まりの月なんだ~~♪

かつては様々な彫刻で飾られていたのが、中世に、豪族・フラジパーネ家の要塞になったりして、いつのまにかなくなってしまいました。










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その奥にあるSan Giorgio al Velabro(サン・ジョルジョ・アル・ヴェラブロ聖堂)♪
この聖堂は、数々の修復を経て現代に至りますが、中世の趣をそのまま残すものです。
鐘楼はロマネスク♪

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聖堂の左横、鐘楼の下にあるのは、両替屋の門と呼ばれるもの。
古代ローマ時代、紀元204年に、このあたりに住む両替屋や商人たちの組合が当時の皇帝に捧げたものです。
真実の口の広場一帯は、古代ローマ時代にはフォロ・ボアリオと呼ばれる巨大な食肉市場だったのです。










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聖堂では、ちょうど結婚式の準備をしていました。
中世のシンプルさがそのまま残る聖堂ですが、お花が飾られただけで、雰囲気が全く変わりますね♪



by mayumi-roma | 2015-07-22 06:08 | ローマの美術・歴史散歩

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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