1年に1度しか開かない聖堂♪

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ローマ、真実の口の広場の近くにあるサン・ジョヴァンニ・デコラート聖堂♪
この聖堂は、斬首された洗礼者聖ヨハネ同信会の聖堂です。
15世紀末に建立されたフィレンツェ共和国のローマ聖堂で、ミケランジェロも、この同信会の会員となっていました。

この聖堂は一般公開されていません。
けれども、1年に1度だけ、6月24日の洗礼者聖ヨハネの日だけ、開かれるのです。
朝9時からお昼の1時までですけど、その機会を逃したら見学することは出来ません。

というわけで、私は早起きをして、お友だちと行ってきました~♪






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聖堂の内部♪
1年に1度の機会ですから、訪れる人が多くて~~






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主祭壇には、「芸術家列伝」を書いたジョルジョ・ヴァサーリの絵が飾られています。
彼はルネッサンス時代の美術評論家として有名ですが、画家でもあったのです。
主題は、当然ながら、斬首された洗礼者聖ヨハネです。
ちなみに、「洗礼者」とわざわざ付けるのは、聖ヨハネが二人いるからです。
洗礼者聖ヨハネはキリストの従兄、もう一人は福音書を書いた聖ヨハネです。

さて、実は、この聖堂の見どころは、こちらの本堂ではなく、付属のオラトリオなのです。






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オラトリオの内部♪
オラトリオとは、同信会の会員たちが集まって会合を開いた場所です。

ここは、マニエリスムの画家たちが描いたフレスコ画で覆われた美しい空間となっています。
この種の聖堂はローマにとても多いのですが、ここもその一つ。
壁画の主題は、もちろん、洗礼者聖ヨハネの物語です。
その誕生から死までが描かれています。






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洗礼者聖ヨハネと言えば、サロメです。
この絵は、サロメが継父のヘロデ王の前で妖艶なダンスを踊っているところ。
この後、サロメは、ご褒美に、洗礼者聖ヨハネの首を所望するわけです。






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囚われの身だった洗礼者聖ヨハネは、今でいう超イケメンだったそうです。
そんな彼に恋したサロメは、ヨハネが彼女の誘惑になびかなかったために、彼を手に入れる唯一の手段として、首を所望したと言われています。






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聖堂のキオストロ(回廊付きの中庭)♪

実は、この同信会は、死刑判決を受けた罪人の心のケアーと、死刑囚を刑場の聖天使城広場まで連れて行くという役割を担っていたのです。
特に、有名な死刑執行人マストロ・ティッタ(一刃で首を切り落とした)の時代です。

そして、斬首された遺体を、この中庭の地下共同墓地に埋葬していたのです。






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このようなマンホールのふたが6つありますが、ここから埋葬していたのです。

斬首刑の罪人のケアーをしていたのは、斬首された洗礼者聖ヨハネにちなんでのことでしょう。

おどろおどろしい雰囲気なのかとびくびくして、お友だちと、悪霊に取りつかれたらどうしよう~と心配していたのが嘘のよう・・
本当に美しく清らかな聖堂でした♪
来年も、この時期にローマにいたら、行こうかな。

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ありがとうございました♪
by mayumi-roma | 2015-07-08 05:43 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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