ヘレン・シャルフベック展♪
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東京藝術大学美術館で、7月26日まで、フィンランドの女性画家「ヘレン・シャルフベック展」を開催中です。

私は6月1日のオープンニングに招待されて行ってきたのですが、東京滞在中はブログをずっとお休みしていたので、紹介するタイミングをなくしていました。

この展覧会は、私の尊敬する佐藤直樹先生がオーガナイズしたものです。
あまりにも仲が良いため、日頃はあまり意識していないのですが、彼は、日本の西洋美術史界を背負っていく若手の一人、実に優れた西洋美術史家です。

その彼がキュレーターとしてオーガナイズした展覧会だけあって、本当に素晴らしいものとなっています。
展示方法が良いのです♪

ヘレン・シャルフベックは、日本ではあまり知られていない女性画家ですが、会場を回るうちに、いつの間にか彼女の人生と作品に惹きこまれてしまいます。
19世紀末から20世紀半ばまでを生きた一人の女性アーティストの生から死まで、人生の様々なステージで訪れる不幸や幸せ、輝きや絶望を、作品を通して感じることが出来ます。

作品のスタイルの変遷も実に興味深いです。
レアリスム、印象派、マリー・ローランサンのようなパリの流行風、エル・グレコの画集からインスピレーションを受けたマニエリスム・・
晩年の作品は、個人的に、ムンクに近いもの(ムンクの晩年の作品という意味ではありません)を感じました。

シャルフベックは自画像を多く残していますが、晩年、死の間際まで、残酷なほどに一芸術家に徹して、自分自身を見つめています。

21歳で受けた一方的な婚約破棄、50歳を超えてからの大失恋・・
彼女は、おそらく、芸術家としての栄光より、一人の女としての幸せが死ぬほど欲しかったのだと思います。

作品を観ていると、彼女は、死ぬまで「女」であり続けたように感じました。
そして、大失恋による悲しみや苦しみを乗り越えることは出来なかったのだと思いました。
でも、これだけは言えます。
彼女は乗り越えようとしたのです。
乗り越えようとした彼女を支えたものは絵を描くことだったのでしょう。

絶望から彼女を救うことはできなかったけど、彼女に寄り添ってくれた・・
それもまた、美術の持つ力だったのではないかと思うのです。
なぁんて、考えてしまったわたくしです~

出来るだけ多くの方々に足を運んで欲しい展覧会です。
展覧会の公式HPはこちらです~
ヘレン・シャルフベック展公式HP


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by mayumi-roma | 2015-07-07 05:47 | 映画・音楽・本・イベント

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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