サン・マルティーノ・アイ・モンティ聖堂の下と上♪

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サンティ・シルヴェストロ&マルティーノ・アイ・モンティ聖堂が正式名称です。
キリスト教の殉教者に捧げられた聖堂です。
アイ・モンティというのは、ローマのモンティ地区にあるからです。

この写真は、聖堂の裏側になります。
正面の写真は、ちょうど大雨が降ってきたため、撮ることができませんでした。
とても古い聖堂ですが、バロック時代に改修されているので、正面は典型的な反宗教改革風で厳しい印象です。
バロックタウン、ローマの聖堂は大抵どこも、そんな感じですね。











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バロック時代に改修されたとはいえ、柱は古代ローマ帝国時代のものがそのまま残っています。
ティトゥス帝の浴場跡から運んできた柱の再利用です。











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中央祭壇の向こうの後陣は、6世紀のモザイクが飾られているのですが、この日は、聖堂内で合唱の練習が行われていて、省エネ対策なのか明かりが灯らず、全然見えませんでした。
いずれにしても、かなり傷んでいるようです。

けれども、この日の目的は、この祭壇の後ろ側にありました♪











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事前に予約をすれば、ここから地下に降りることができるのです。
古代ローマ時代、まだキリスト教が解禁されていない時代に、キリスト教徒は貴族の館の一部を集会所(これをティトゥスと呼びます)にしていましたが、この聖堂も、まさにその地下遺跡の上に建てられたものなのです。

あまり知られていないのですが、ローマにはこのような聖堂が本当にたくさんあります。
私がここに来たのは、実は昨年10月のことです。
写真の整理も出来ないままでいたので、今頃アップしていますが、実は他にも貴重な場所を訪れています。
いつかご紹介できるといいですけど。











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地下へ降りる階段(下から撮った写真です)。
足元はかなり悪いです。











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地下は、いくつものお部屋に分かれていて、かなり広いです。
さらにこの地下もありますが、そこは公開されていません。











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こちらのティトゥス(キリスト教徒の集会所)は、1300年代まで使われていました。
そのせいか、各時代ごとの特色ある装飾であふれています。










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古いフレスコ画が消えかかっています。
フレスコ画だけでなく、床にも古いモザイクがあったりするのですが、その全てが消えかかっています。
こうやって見学者が中に入れば入るほど、傷んでしまいますからね・・
見学できるのは嬉しいですが、複雑な気分です。

フレスコ画もモザイクもコスマティー様式の装飾もかなりの数が残っていますが、ほとんど原形をとどめていないもののほうが多いですね。
膨大な写真を撮ったので、全部ご紹介したいところですが、キリがないので、地下はこのへんで。











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上の聖堂も、見所は豊富です。
まず、ここにあるサイクル画が17世紀当時のローマの田園風景を描いたものなのです。
これは、かなり珍しいことです。
聖堂の中のサイクル画が風景画というのは、おそらくこの聖堂だけでしょう。
ガスパール・デュゲの作品です。











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そして、殉教者に捧げられた聖堂だけあって、柱の上の部分、遠近法のだまし絵(バルコニー)の下は、殉教道具一覧がレリーフで描かれています。
だまし絵と並んで、興味深く、なかなか面白いです。











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そして、何より貴重なのが、この絵です。
現在のサン・ピエトロ寺院が建てられる前の、古いサン・ピエトロ寺院の絵です。
そうです、4世紀にコンスタンティヌス帝が建てた古い聖堂の絵なのです。

今現在、ヴァチカン博物館の中庭にあるブロンズ製の松ぼっくりの彫刻が、当時は聖堂の中にあったのでしょうか?
実に興味深いです。

同様に、古いサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ聖堂の絵も残っています。

500年前は、写真などなかった時代です。
当時の様子を知ることができるのは、このような絵が残っているから。
芸術は、好む好まざるに関わらず、歴史の生き証人でもあるのです。

ISISが、モースル(イラク)の博物館で貴重な芸術品を完全破壊しましたが、異教とか偶像とか、そんなものに囚われることなく、自分たちのルーツを大切にして欲しかったと思います。

Basilica di S.Martino ai Monti
Viale del Monte Oppio 28

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by mayumi-roma | 2015-03-01 06:39 | ローマの美術散歩

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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