スパーダ宮殿(美術館)の至宝♪
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スパーダ宮殿♪

16世紀半ば、ルネッサンス末期にカポ・ディ・フェッロ家によって建てられた宮殿です。
現在、スパーダ宮と呼ばれるのは、17世紀のバロック時代に、スパーダ家によって買い取られたから。
いずれも、枢機卿を出した家柄ですが、教皇ではなく、枢機卿を出しただけで、巨万の富が約束されていた時代だったのですね♪

この宮殿は、イタリア統一後の1926年にイタリア政府に買い取られて、1951年に有名な美術史家、フェデリーコ・ゼーリのプロデュースで美術館としてオープンしました。
当時のままの姿で残されています。












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ティツィアーノ、グイド・レーニ、グエルチーノ、17世紀の女流画家、アルテミージア・ジェンティレスキの作品が多く残っています。

ちなみに、アルテミージア・ジェンティレスキは、優れた才能を持っていたにもかかわらず、女性であるがゆえに、当時のアカデミーから受け入れられることはありませんでした。
現代において、彼女は、フェミニズムの旗手としても捉えられています。
それは、レイプされ、訴訟に持ち込んだからです。
このようなことから、17世紀という男性優位の社会に抵抗したとも言えるアルテミージアは、現代のフェミニストたちのミューズのような存在になったのでしょう。












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しかし、この美術館を有名にしているのは、なんといっても、こちらのボッロミーニの素晴らしい遠近法です。
こうして見るだけでは、実感がわかないと思います。
ボッロミーニは、奥行35mに見えるように計算していますが、実際には8.20mしかありません。
そして、一番奥の古代ローマ時代風の彫刻も、実際には60cmしかないのです。


















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係の女の子に中に入ってもらいました。
おお~~~
女の子が巨人に!
この素晴らしいボッロミーニの遠近法の実体が分かるでしょう!?















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横から見ると、ボッロミーニが、どのような手法を使ったのか、少しは分かると思います。
まず、柱と柱の間隔を奥に行くほど狭めていき、その高さも同様に、少しずつ低くしていったのです。
次に、真ん中の通路の横幅を、奥に行くほど狭くしました。
さらに、通路の床の高さも、奥に行くほど高くしたのです。
もちろん、床の部分のモザイクの装飾も奥に行くほど小さくしています。













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女の子が中に入って、なんぼの世界ではありますが、至宝としか言いようのない大傑作です。
お時間があれば、皆さまも是非~


写真と記事の盗用は、かたくお断り致します。


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by mayumi-roma | 2015-02-09 06:15 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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