哀しくも美しいニオベの物語@メディチ家の館♪

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ローマ、メディチ家の館、迷路の庭園入口です。

綺麗に刈り込んだ木を迷路状に作り上げたお庭、皆さまも一度はどこかでご覧になったことがあると思います。
大昔の映画「シャイニング」にもラストあたりで迷路の庭園が登場しましたよね。

この片隅にある庭園に、1960年代にフランスアカデミーの館長だった画家バルテュスは、館所有の古代ローマ時代の彫刻を使って、素晴らしい作品を作り上げます。
それはそれは美しいもので、これまた私のハートは鷲掴みされてしまいました・・











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ギリシャ神話、ニオベの物語です。

ニオベの父は、ゼウスの子タンタロス、母はディオーネー。
彼女は、ゼウスとアンティオペーの息子であるテーベの王アムピーオーンと結婚します。
男の子7人、女の子7人、計14人の子どもに恵まれたニオベは、その子どもたちがとても自慢でした。
しかし、調子に乗りすぎて、ゼウスとの間に二人の子ども(双子のアポロンとアルテミス)しかなかった女神レートーの前で、ゼウスの血を引く子どもを多く生んだことを自慢したため、レートーの怒りをかってしまったのでした。
レートーは、自分の子どもたち、アポローンとアルテミスに、ニオベの子どもたち全員を殺すように命令します。
アポローンは男児を担当、アルテミスは女児の担当でした。

ギリシャ神話って、美しいけれど、残酷ですね。
人間社会の闇を凝縮したような部分も多いです。
教訓的な意味合いがあったのでしょうね・・

それにしても、いくら自慢したからといって、子どもを全員殺すなんて、あまりにもひどい!

中央のニオベの絶望感、逃げ惑う子どもたち、倒れる子どもたちが、なんともドラマチックの配置されているではありませんか!
馬の彫刻は、本来はなかったものですが、バルテュスが加えました。
より一層、彫刻群に動きが出ています。
彫刻自体は、彼の作品ではないにしろ、これはもう、バルテュスの作品と言ってよいでしょう。











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手前の草むらの影には、既に冷たくなった子どもが倒れています。
向かってくる矢を必死で避けようとする子どもたち・・
可哀相過ぎます。











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絶望するニオベと、「お母さん、怖いよ」と言っているかのような子どもたち・・
何しろ弓の名手アルテミスとアポロンの矢が飛んでくるのですから。
ああ・・
可哀相・・












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この様子を見ていたゼウスは、ニオベとその子どもたちのことを気の毒に思ったのですが、レートーの手前、やめさせるわけにいかない・・
そこで、石に変えてあげたという話です(諸説あります)。

この彫刻群の素晴らしさに感動したあまり、私は涙が出そうになりました。
それは、私が、母親だからでしょうか!?
違うと思います。
ニオベの哀しみがリアルに迫ってきたからです。

しばらくは、ここから立ち去り難いものがありました。
いつまでも振り返りながら、ここをあとにしたわたくしでした・・

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by mayumi-roma | 2015-01-11 10:34 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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