久しぶりのドーリア・パンフィーリ美術館♪
c0206352_8164296.jpg

ローマの街のど真ん中にあるドーリア・パンフィーリ美術館♪
激しく交通が行き交うコルソ通りのヴェネツィア広場寄りにあります。
でも、中に入ると静寂が~~
イタリアの建物って、外から見るとなんてことはない建物だけど、一歩中に入ると、こんな風に中庭があって、素晴らしい空間が広がっているのです。












c0206352_8202669.jpg

まずは、宮殿の大広間から~
美術館だけでなく、宮殿内の広間やチャペル、プライベートな居室(かつての)を見学することができます。

ちなみに、こちらの美術館はプライベート美術館なので、写真撮影は禁止となっていますが、4ユーロ支払うと撮影許可のパスをもらえます~
お金さえ払えば何でも手に入るというのは、いかにもイタリア的ですが・・(苦笑)












c0206352_8345121.jpg

鏡の廊下~♪
素晴らしいです。
コロンナ宮殿の鏡の間より規模は小さいけど、その分、絵画コレクションが充実しているので、土曜日の午前中しか開いていないコロンナ宮殿よりは、毎日開館しているドーリア・パンフィーリ美術館を訪れる方が得策かもしれません。

ドーリア・パンフィーリ家からは、インノケンティウス10世というローマ教皇を出していますが、バロックの巨匠・ベルニーニを寵愛したバルベリーニ家のウルヴァヌス8世のすぐあとの教皇になります。
ドーリア・パンフィーリ家とバルベリーニ家は仲が悪く、そのせいではありませんが、インノケンティウス10世は、ウルヴァヌス8世が寵愛したベルニーニを冷遇したことで有名です。











c0206352_82833100.jpg

しかし、ベルニーニが制作したインノケンティウス10世の彫像もあります。
ベラスケスの有名な肖像画とともに♪
ナヴォーナ広場の四大河の泉も、この教皇がベルニーニに作らせていますから、最初は冷遇したものの、その才能を認めざるを得なかったということでしょうか!?












c0206352_8364324.jpg

ギャラリーのコレクションのレベルは高いです。
ボルゲーゼ美術館の次に重要って感じかなぁ・・
グエルチーノも、カラッチもたくさんありますし、フランドル派の絵画も有名な画家の作品が多いです。
ラファエロもありますよ~











c0206352_0275357.jpg

こちらの「二人の紳士の肖像画」がラファエロの作品です。

以下、この美術館で私が好きな作品をご紹介しますね♪











c0206352_8322242.jpg

オランダのヤン・フォン・スコーレルの作品、「アガタ・フォン・スコーホーヴェンの肖像画」です♪
これ、なんだか分からないけど、好きなんですよね~
パッと見た絵の印象も良いのですが、
この女性の表情が好き~♪
そして、そこから内面性を感じることが出来るのが、もっと好き♪












c0206352_8331952.jpg

マニエリスムの巨匠、パルミジャニーノの「聖母子像」♪
何事も大げさに極端に強調されるマニエリスム様式ですが、パルミジャニーノは、そんな中でも不思議な調和を生み出している稀有な画家なんです。
私は、彼の作品なら、何でも、大好きなんです♪











c0206352_8352226.jpg

もちろん、カラヴァッジョ3点。
残念ながら、真ん中の「エジプトへの逃避途上の休息」(1597年)は、ワシントンの美術館に貸し出し中でした。
でも、「マグダラのマリア」と「洗礼者ヨハネ」はありま~す。











c0206352_0373339.jpg

「懺悔するマグダラのマリア」(1594年~1595年、カラヴァッジョ作)
この絵は、カラヴァッジョのローマ時代前期に描かれたもの。
色にも筆のタッチにも柔らかさがあります。

実は、マグダラのマリアは、私の好きなキャラクターです。
娼婦からイエスへの愛に目覚め、改心してからのあまりにも健気(けなげ)な様子が可愛いからです。
この絵では、ごく普通の少女が何かを後悔してとっても落ち込んでいるように見えます。
その佇まいと顔の表情から、それまでの娼婦としての生活を心から悔やんでいる様子、あたりに散らばった宝飾品や香水からは、彼女がもう、そんなものにはちっとも興味がないことが伝わってきます。
心が暖かくなる作品です。











c0206352_837551.jpg

フィリッポ・リッピの「受胎告知」♪
これも素晴らしいですよ~
しばらく、この前に佇んでいました・・











c0206352_8375491.jpg

そして、こちらは、もっと素晴らしい♪
ティチアーノの「洗礼者ヨハネの首を持つサロメ」(1515頃)です。

私は、サロメの物語が好きではありません。
踊りの名手だったサロメが祝宴の席で舞ったご褒美に、王である継父から何が欲しいかと問われ、(イエスに洗礼を授けた)洗礼者ヨハネの首が欲しいと言った彼女・・
彼女は美青年だったヨハネのことが好きでしたが、その思いが報われなかったため、そういう形でヨハネを手に入れようとしたのでした。

残酷な主題は好みではない私ですが、この絵は、文句なく美しい♪
残酷さをも忘れさせてくれるほどに美しい絵というのも珍しいです。
サロメの憐れみを浮かべた表情が限りなくサディスティックで美しい・・












c0206352_841619.jpg

しかし、この美術館で私が最も素晴らしいと思う作品は、こちらのベラスケスの「インノケンティウス10世」(1650年)です♪

一度見ると忘れられない絵です。
べラスケスの卓越した人間の洞察力と、その表現力にひれ伏したくなります。
ここまで人間の内面を見つめ、それをそのまま絵に表現できる画家はなかなかいません。
この教皇がどんな人間だったか、絵を見れば一目瞭然ではありませんか!
さぁ、皆さまは、どんな人間だったと思いますか?

Palazzo(Galleria) Doria Pamphilj
Via del Corso 305

入場料:11ユーロ(オーディオガイド込み:ただし日本語はありません)
写真パス:4ユーロ(宮殿内のお土産屋コーナーにて販売)
開館時間:9:00~19:00
12月25日、1月1日、イースターのお休み以外は開館。

2つのブログランキングに参加しています。
1日1クリックがランキングに反映する仕組みです。
2つともクリックしてもらえると、嬉しいな♪
応援してね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
ありがとうございました♪
by mayumi-roma | 2014-12-21 06:35 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
by mayumi-roma
プロフィールを見る
ブログジャンル
海外生活
50代
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。