ちょっと昔のローマが面白い♪
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ローマ、ナヴォーナ広場♪
写真の正面右側にMuseo di Romaのあるブラスキ宮殿が見えます。
美術史の学校の一貫で、この博物館を見学したのですが~
「なんで、こんなマイナーなところに・・」
ところが!
全く期待していなかったのに、実に興味深くて面白いものとなりました♪
一口に美術史といっても、絵画や彫刻、遺跡のみならず、歴史や建築も勉強しますので、ここでは、もっぱら、ローマ教皇のネポティズモと18世紀以降のローマの歴史を勉強した感じです。











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ネオクラシック(新古典主義)のヴァラディエの設計による階段が素晴らし過ぎます。
この美しさは、ベルニーニやボロミーニの設計した階段を完全に超えると思いました。
まぁ、そもそも別物ですから、比較すること自体が無意味なのですけど。
ちなみに、ヴァラディエは、ポポロ広場を取り囲む壁面装飾とピンチョの丘を設計した建築家です。
使われた柱は、古代ローマ時代のカリギュラ邸とアグリッピーナ邸に使われていたもののリユース。
最高級と言われたエジプト産の花崗岩で作られています。












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ローマ教皇・ピウス6世(1775~1799)の肖像画と、彼がローマの街に出る時に使用したカゴ♪
このカゴ、召使い4人で担いだそうです。
たいへ~ん!

この建物は、ローマ教皇の出身の宮殿ではなく、甥っ子、ルイジ・ブラスキ・オネスティのために教皇が作らせたものです。
かつては、ある家から教皇が選出されると、その親戚縁者(隠し子は言うまでもなく)全ての人が、枢機卿などの高位聖職者になったり、政界入りして、一族は巨万の富を築き上げたのです。
これをネポティズモと言います。
そして、そのネポティズモは、このピウス6世とともに終焉を迎えます。
この後、新しい時代が訪れるからです。











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そして、ここは、アルカディア運動(文学)の活動の場でもありました。
アルカディアの詩人たちの絵や彫像が飾られています。
このブログを読んで下さる方の中で、アルカディア運動に興味がある方はほとんどいらっしゃらないと思いますので、このムーブメントに関した詳しい説明は省略させて頂きます。
いつか、アルカディアについて書く事があるかもしれませんが、興味のある方は、とりあえず、ご自分でお調べ下さい。












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ネオクラシック(新古典主義)の巨匠、カノーヴァの自画像の彫刻と、画家として描いた絵♪
彫刻は、大理石ではなく、試作段階の石灰です。
彼が彫刻を彫る時の過程、より正確さを出すための釘打ちも見ることが出来ます。

この博物館には、正直、有名な画家の作品と呼べるものはありません。
こちらのカノーヴァの作品くらいでしょうか!?

けれでも、とても面白い博物館なのです。
それは、ローマの比較的最近の過去を知ることが出来るからです。
ここ200年ちょっとの変遷が、絵画やグラフィック、写真を通して見ることが出来ます。

ヴェネツィア広場のヴィットリアーノ(あの、おぞましい白亜の殿堂)を建設するために、あの辺りのローマの街並は破壊されましたから、そのために失われた数々の歴史的建造物は数知れないのですが、その中の貴族の家から運んできたフレスコ画なども展示されています。

でも、一番面白いのは、17世紀以降にローマの街並みやティボリの風景を描いたオランダ・フランドル派の画家たちやイッポリト・カッフィの作品です。












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トレヴィの泉~~
この絵が描かれたのは、1720年代です。
現在のトレヴィの泉は、噴水コンクールでニコラ・サルビが優勝したのが1732年で、その建設が終わったのが1762年ですから、その少し前のこの辺りの様子が描かれています。
右奥に見える教会は、この頃からあったのですね。
懐かしいような、何とも言えない不思議な感覚に陥ります~











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トレヴィの泉をズームで撮ってみました~
今の姿とは似ても似つきませんね。
広場いっぱいを使って現在のトレヴィの泉が作られたのですね♪











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さらにズーム♪
この頃は、トレヴィの泉に湧き出る水のそばに、共同洗濯場があったのですね。
イタリア統一まで、ローマは人口も少なく、とても貧しい街だったと言いますが、素朴な庶民が暮らす様子を知ることができるのは、本当に興味深いです。
犬が遊んでいたりして、面白過ぎです~
絵、すなわち芸術には、かつての様子を現代人に知ら示すという、このような役割もあるのですね♪

この博物館は、日本からイタリアを訪れる方が、限りある時間の中で見るべきものではないかもしれません。
でも、ローマのこういう部分に興味のある方、また、ローマに暮らす方には是非とも訪れて欲しい場所です。
ローマが好きな方は楽しめると思います。

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ありがとうございました♪
by mayumi-roma | 2014-12-13 06:41 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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