私のお気に入り@バルベリーニ宮殿♪

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バルベリーニ国立絵画館♪

先週、こちらで行われている展覧会「グエルチーノからカラヴァッジョまで」に行ってきたばかりですが、本日の日曜日は、常設展のほうに行ってきました~

毎月第1週目の日曜日は、ローマ市内にある美術館や博物館(ヴァチカンは除きます)は無料ですから~
それに、一部の美術館ではずっと禁止されていた写真撮影も解禁になったことから、ここぞとばかりに写真を撮りに行っているのです~♪
やっぱり、お気に入りの絵は自分の写真で残しておきたいものです。
以前にも紹介したことのある美術館ですので、重複すると思いますが、お許し下さい^











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            たとえば、このカラヴァッジョ~
            「ナルシス」(1597~99年)

ギリシャ神話が大好きな私にとっては、もう絶対に外せない絵です♪
水面に映る姿、ダブル・フィギュアーが素晴らしく美しくて、うっとりです~
  
      
誰もが恋焦がれる、世にも美しい青年、ナルシス。
森の妖精エコーも彼に恋をしました。
けれども彼女は、ゼウスの妻ヘラの怒りをかって以来、口がきけず、他人の言葉を繰り返す事しか出来なくなっていたのです。
「つまらない女だ」と切り捨てるようにエコーを振ったナルシスは、侮辱を罰する神ネメシスに罰を与えられることになります。
ある日、ナルシスが深い泉にかがんで水を飲もうとすると、水面には美しい少年が!
それは紛れもなくナルシス自身なのですが、彼は水面の美少年にすっかり恋をしてしまうのです。
それが自分であることにやがて気がつくのですが、ナルシスは、この、かなわぬ恋に絶望して、そのまま水面に映る自分を見つめながら死んでしまうのです。
彼の死後、その場所に咲いた花が水仙です。
それゆえ、水仙は、英語でナルシスと呼ばれているのです。











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             「ラ・フォルナリーナ」(1518~19年、ラファエロ作)
             85cm×60cmの小さな絵です。


ラファエロの愛したマルゲリータ・ルーティの肖像画と言われています。
若くして亡くなる前に、自分のために描いたもので、ラファエロの死後発見されました。

フォルナリーナという愛称は、ローマのフォルナイオ(パン屋さん)の娘だったから。
ラファエロがトラステベレのファルネジーナ宮殿のフレスコ画を描いている時に出会って、かなり激しい恋愛をしたようです。
この絵では、特別美しくもなく、ごく普通の女性という感じですが、美意識は時代によって違うし個人的な好みもありますからね~
でも、まぁ、一般的には、ふくよかな女性が好まれたようですね。










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フォルナリーナの絵をズームにしてみました♪
うっすらとかかる透明のベール・・
ラファエロはやはりすごい画家だと思います。

さて、左手の薬指に指輪が見えます。
そして、ブレスレットには、「ウルビーノのラファエロ」と記されています。
これは、彼女が自分のものであるというアピールでしょうね。
誰に見せるわけでもない、自分のためにこの絵を描いたわけですから、本当に彼女を愛していたのでしょうね・・










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            「ヘンリー8世の肖像画」(ホルバイン作)
            生涯に6人もの妻を持ったイングランド、チューダー朝の王様。
            エリザベス1世の父親。


最初の妻、アラゴン家のカテリーナと離婚するために、離婚を認めないカトリック教会と絶縁し、イギリス国教会を作った王様です。

大のイギリス好きの私です~
高校生の頃、「1000日のアン」という映画を見て涙したものですが、そのアンのために離婚し、その後、別の女性と結婚するために、でたらめの反逆罪でアンを処刑・・
二人のあいだに生まれたのが後のエリザベス1世という巡り合わせ・・

傲慢で女好きで、良いところは一つもなさそうに思えるのですが・・
なんと、彼は、イングランド王室史上最高のインテリであるとされ、ラテン語、スペイン語、フランス語を理解し、舞踏、馬上槍試合などスポーツにおいても優れた才能を発揮したそうです。

この肖像画は、4番目の妻、アン・オブ・クリーヴスとの結婚式の服装です。
半年後に離婚しましたが・・
理由は、アンがあまりにも不細工だったからです。
肖像画が写真代わりだった当時のこと・・
結婚式の当日に、肖像画とは似ても似つかないアンを見て、ヘンリー8世は激怒したとか!
ただ、プロテスタントのドイツとの政略結婚だったため、処刑するわけにも行かず離婚されたとは言え、6人の妻の中では一番マシな人生を送ったとも言えるでしょう。










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           ベアトリーチェの肖像画 By グイド・レーニ
           
ローマでは知らない人はいない悲劇の美少女、ベトリーチェ・チェンチは、ローマの名門貴族の娘でした。
父親のフランチェスコは過激な性格で世間的にも有名で、家族は皆、父親の暴力・虐待に悩んでいました。
その虐待は大変なもので、継母や兄弟たちも同様に苦しみ、最終的には、それから逃れるために家族全員で団結して父親を殺害してしまったのです。
最初は事故と片付けられ、見事、完全犯罪になるかと思われたのですが、そうはなりませんでした。
教皇庁と親しかったチェンチ家、莫大な資産を持つチェンチ家・・
数々の思惑がうごめいたと言います。

チェンチ家の当主(ベアトリーチェの父親)の暴力性はローマ市民の間でも有名だったので、尊属殺人とはいえ、皆、ベアトリーチェたちに同情し、恩赦が与えられると予想されていました。
しかし・・
ベアトリーチェは22歳の若さで、継母のルクレツィア、長兄のジャコモと共に、カステルサンタンジェロ(聖天使城)で斬首されたのでした。
公開処刑ですから、弁護士や裁判官、ローマの貴族たち、市民、観光客までが集まったそうです。
その中には、カラヴァッジョの姿もあったそうです。
継母の小さな息子だけは、死刑をまぬがれましたが、莫大なチェンチ家の財産は、全て教皇庁に没収されたそうです。
これが教皇庁の狙いだったのかもしれませんね・・











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グエルチーノもこんなにありますよ~
お隣の展覧会に貸し出されているものもありますけど~










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そして、そして、私は、この大広間の天井画の写真をどうしても撮りたかったのです~
本当の意味でのバロックの始まり、ピエトロ・ダ・コルトーナの作品です♪
この天井画は、一度描き始めたものを、途中で全て破棄して描き直したため、描き始めてから完成までに長い時間を要しています(1639年完成)。
ローマ教皇ウルバノ8世とその出身であるバルベリーニ家の栄光を、神話やキリスト教の逸話とともに、壮大なスケールで描かれています。

きりがないので、このへんで~
バルベリーニ宮殿での私のお気に入りのご紹介でした♪


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by mayumi-roma | 2014-12-08 07:32 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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