展覧会の絵・・
2014年 11月 30日
バルベリーニ広場のトリトンの泉~(By ベルニーニ)♪
日本人美容室YANK'Sに行く時もここを通りますが、この日は、国立絵画館バルベリーニ宮殿へ展覧会を観に行きました。
「グエルチーノからカラヴァッジョまで」展です。
2月8日まで開催されています。
常設展とは、入口も料金も異なります。
展覧会への入場料は12ユーロ、オーディオガイドは5ユーロです。
この展覧会は、20世紀初頭まで全く評価されていなかった17世紀イタリアのバロック絵画を愛し、収集し、研究し、世界的評価にまで高めたイギリスのデニス・マホン卿に捧げたものです。
彼が特に愛したのが、ボローニャ派と呼ばれる絵画で、筆頭はグエルチーノ。
ちなみに、グエルチーノの本当の名前は、ジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエリですが、斜視だったため、やぶにらみという意味のグエルチーノと呼ばれています。
作品は、グエルチーノが14点、グイード・レーニが11点、ドメニキーノが3点、カラッチが6点、カラヴァッジョが6点、ニコラ・プッサンが3点、その他2点です。
40点少々なので、それほど大きな展覧会ではないのですが、大作ばかりなので見ごたえがあります。
バロック絵画やカラヴァッジョがお好きな方にはお勧めです。
今日は、いくつかの作品をご紹介します。
右が、「グエルチーノの肖像画」By ベネデット・ジェンナーリ作。
左が、「ヴィーナスとマースとキューピッド」 By グエルチーノ♪
きゃあ~、キューピッドの矢が~~
と思わず叫びたくなります。
聖母子と雀 By グエルチーノ♪
グエルチーノ初期の名作です。
写真ではその繊細さや優しさが伝わらないのですが、思わず微笑んでしまうような愛あふれる作品です。
赤ちゃんが幼子キリストには思えない・・と言ったら、けなすことになるのかしら?
ふっくらと可愛い過ぎる(人間の)赤ちゃんです~
触りたくなっちゃう♪
この絵は、3月より東京、国立西洋美術館で行われるグエルチーノ展にも出展されるようです。
東京で行かれる方はお楽しみに~♪
ペルシャの巫女 By グエルチーノ♪
名作のオーラが半端ないです。
これって何なのでしょうね、感覚的なものとしか言い様がないのですが・・
首をかしげた憂いのある表情、ふっとペンが止まった瞬間・・
色彩が鮮やかで、美しい絵です。
後期の作品になります。
「エウロパの略奪」 By グイド・レーニ♪
サンクト・ペトルスブルグのエルミタージュ博物館からの貸し出しです。
これも綺麗な絵でしょう!?
私は、一目見て忘れられなくなりました。
ただし、グイド・レーニ作なのか工房の作品なのか、本人のコピーなのか、いまだに美術史家の意見は分かれています。
マグダラのマリアの被昇天 By ドメニキーノ♪
被昇天とは、つまり、亡くなって天国に行くことなのですが、マグダラのマリアのあまりにも元気な空の飛びっぷりが可愛いらしいです~
この時代独特の天使の描き方が面白すぎます~
「リュートを奏でる少年」 By カラヴァッジョ♪
何も言うことはありません。
こちらも、エルミタージュ博物館から貸し出しされてやってきました。
ローマ在住でカラヴァッジョのお好きな方は、今がチャンスです。
是非どうぞ~
by mayumi-roma
| 2014-11-30 07:14
| ローマの美術・歴史散歩