小さなシスティーナ礼拝堂♪


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オラトリオ・デル・ゴンファローネ♪

小さな教会です。
ただし、現在では教会としての機能はなく、扉は閉ざされたままとなっています。
冬の間、月に2回ほど、オラトリオ、つまり宗教上の物語を素材にした楽曲のオーケストラの演奏会を、オーガナイズするのが、現在の主な活動となっています。
いわゆるバロック音楽のコンサートです。

教会は一般公開はされていませんので、見学は完全予約制。
しかも、一人8ユーロという料金を事前にクレジットカードで支払わなければなりません。
高いけど、どうしても観たかったから、仕方ないかな~

さて、ここが、小さなシスティーナ礼拝堂と呼ばれる所以は・・・















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聖堂の壁面の全てを覆うフレスコ画です。
テーマは、キリストの受難。
全部で12枚のエピソードが描かれています。

16世紀前半は、ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂フレスコ画をの完成させました。
そして、このフレスコ画は16世紀後半、ルネサンスからバロックに移行する手前のマニエリスムの画家たちが描いています。
まさにミケランジェロやラファエッロのスタイルを真似ながら描いた絵だと言えるでしょう。












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この中で一番有名な画家が、この写真の左側にある「鞭打たれるキリスト」を描いたフェデリーコ・ズッカリ。
イタリアではかなり有名なマニエリスムの画家で、美術評論家としても活躍しました。
面白いことに、ズッカリは、その評論の中で、17世紀初頭に彗星のごとく現れたカラヴァッジョを全く評価していなかったのです。
ジョルジョーネの真似事だと切り捨てています。
私的には、と言うより、誰もが同じことを思うでしょうが、カラヴァッジョとジョルジョーネは全く絵の質が違うと思うのですが~~!
要するに、ズッカリは、単純にカラヴァッジョが好きではなかったのでしょうね。
もしくは、同じ画家としての嫉妬心からかもしれません。












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最後の晩餐 by リヴィオ・アグレスティ♪

絵のテクニック、上手い下手、画家が有名であるかないか・・
そういうのは全部横に置いておいて、私は、この「最後の晩餐」が好きです。
だって、優しい筆のタッチで、分かりやすい絵でしょう!?
手前に描かれたユダ・・
半分後ろを向いているユダの手には、キリストを売った裏切りの代償である金貨が入った袋が握られ、絵の下部には、左にネコ、右にイヌがいます。
ネコは裏切りを表し、イヌは従順を表したとか・・
当たり前かもしれませんが、イヌとネコって、昔から世界のどこにでもいたのですね。
なんだか、今と全く変わらないイヌとネコが、とっても面白く感じました。


パッと見て非常に分かりやすい絵で、故に、深さがないと言えば、ないのですが(笑)、この時代を考えると納得がいきます。
北ヨーロッパに台頭したプロテスタント勢力に対して、ローマカトリック教会は、反宗教改革運動を繰り広げていたのです。
カトリック教会に通う市井の人々が、教会を飾る絵をパッと見てすぐ分かるように、キリストの物語を描く必要があったのでした。


ローマには、あらゆるカテゴリーの芸術品があふれています。
あまりにも多過ぎます~
でも、ここは、私の「リピートすべき聖堂リスト」の中に入りました♪
皆さまも機会があれば、是非どうぞ♪
私は今度、この聖堂にバロック音楽のコンサートで来ようかと思っています。


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ありがとうございました♪
by mayumi-roma | 2014-11-20 06:37 | ローマの美術散歩

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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