古代ローマと中世の狭間で@サンティ・コスモ・エ・ダミアーノ聖堂♪

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サンティ・コスモ・エ・ダミアーノ聖堂♪
昨日の続きで~す。

この聖堂は、昨日説明した通り、フォロ・ロマーノのロモロの神殿を玄関間として取り入れ、6世紀に教皇フェリックス4世によって献堂されました。










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聖堂の入口に入るとすぐキオストロ(回廊付き中庭)があって、その中央には古代ローマ時代の彫刻を用いた噴水があります。
昨日の下の教会への入口も、上の教会への入口も、このキオストロにあります。
もう一つ、この聖堂には、ローマで最も大きいナポリ式プレセピオ(クリスマスの時期に飾るキリストの生誕の様子を人形で表したもの)のお部屋もあって、年間を通して公開されています。










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こちらが、ローマで一番大きなナポリ式プレセピオです。
写真だとその大きさが伝わりにくいと思いますが、大きさもさることながら、その精巧な作りは本当に素晴らしいです。
このプレセピオも、公開は週末の午前と午後だけに限定されているのですが、特別に開けてくれました。









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上の教会~~♪
下の教会からは想像もできない華々しさです。

後陣のモザイクは中世・6世紀のものですが、ルネッサンスからバロックにかけて修復されたため、その修復された部分のスタイルが完全に違っていて、その違いを見るのが面白いです。









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中央にはキリストが描かれ、右には聖ペテロが聖コスモと聖テオドーロを連れ、左には聖パオロが聖ダミアーノを連れ、キリストのもとに導いている姿が描かれています。
左端は、この教会を献堂した教皇フェリックス4世です。
ちなみに、聖ペテロは白髪のお年寄りの姿で描かれるのが常ですので、白い髪が聖ペテロ、若い方が聖パオロと覚えておくといいですよ(笑)。
聖ペテロのシンボル・鍵と聖パオロのシンボル・剣で覚えておいてもいいですけど。

足元には天国を潤すヨルダン川が流れ、その下には天国の4本の川が流れる丘に神の子羊、その左右に各6頭の子羊(12人の使徒たちを象徴するもの)が描かれていますが、ちょうど真ん中部分が隠れてしまっています。
キリストの左頭上には不死の象徴フェニックスが描かれています。

中世のモザイクは、ビザンチン様式の平面的なものを特徴としますが、このモザイクは中世が始まったばかりの6世紀のものですから、古代ローマの美術様式がそのまま残っていて、立体感のある写実的なものとなっています。
まさに古代ローマから中世への狭間、非常に完成度の高いモザイクです。

さて、素人がパッと見でもすぐに分かる後世の修復部分ですが、一番左端の教皇フェリックス4世の人物像は、他の人物像と明らかに違っているでしょう?
そして、下部にある子羊も、写真左の2頭が明らかに違います。
さらに、中世においては、神の前に新たに導かれる者たちは手を表に出してはいけなかったので、手の描かれていない右側の部分はオリジナルということが分かりますが、左側は、聖ダミアーノと教皇フェリックス4世の手が出ているので、これも修復されたのだということが分かります。
念のため、聖ペテロと聖パオロは導く側なので、手は常に表に出ています。










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正面から見ると隠れていた、天国の4本の川が流れる丘にいる神の子羊部分です。
横に回って写真を撮りました♪










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上の教会の周りには礼拝堂が作られているのですが、その中の一つに、これまで見たこともないフレスコ画がありました。
十字架に磔にされた着衣のキリストです。
しかも、そのキリストは、目が開いていて、死んでいないのです!!
6~7世紀のフレスコ画の上に、13世紀頃に描き直されたものだと言われていますが、真相は分からないそうです。
ルネッサンス以前と以降では、聖画像の表し方が極端に変わったという一例だと思います。

まだまだ説明すべきことがたくさんある聖堂ですが、キリがないので、このへんでオシマイにします。


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ありがとうございました♪ 
by mayumi-roma | 2014-09-25 05:08 | ローマの美術散歩

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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