ルネッサンスの宝石、ファルネジーナ荘(その2)♪
今日から6月ですが、相変わらず、ローマは寒い日々が続いています。
冷たい風が吹き荒れて、ほとんど冬です。
5月最後の日だった、31日の金曜日も、本当は、お友だちと3人でローマ郊外のティボリまでドライブして、ハドリアヌス帝の別荘を散策した後、極上のレストランでお食事をする予定でした。
しかし、あまりの寒さに延期にしました~
レストランも予約していたけど、とても楽しめるようなお天気ではなかったので。




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さて、昨日のファルネジーナ荘の続きです。
今回は、2階部分になります。








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「遠近法の部屋」(1519年) By バルダッサーレ・ペルッツィ♪

遠近法を最大限に活かした素晴らしいフレスコ画です。
円柱が立ち並ぶバルコニーの向こうには、ローマの町並みが見えています。
まさに、リアルにそこに存在するかのようです。









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天井の下には、帯状の装飾があって、やはり神話が描かれています。
この部屋で、この館の持ち主だった銀行家アゴスティーノ・キージ氏は、結婚披露宴を行なったそうです。










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この落書き、ひどいでしょう!?
こちらのフレスコ画の中にいくつもあります。
ただし、これは歴史的な落書きで、1527年から28年にかけて行われた「サッコ・ディ・ローマ」(ローマの略奪)の際の落書きなんです。
神聖ローマ皇帝カール5世の軍勢が、教皇領のローマへ侵略し、殺戮、破壊、強奪、強姦などを行った事件のことです。
この時、ルター派のプロテスタントのドイツ傭兵部隊、ランツクネヒトがこの館をねぐらにしていたそうで、腐敗し切ったバチカンと教皇を憎んでいた彼らは、憎しみを込めてこのようなことを行なったそうです。

あ~あ、侵略戦争って、本当にイヤなものですね。
この頃のローマは、無残な様子にさらされていたようです。
逃げなかった文化人や芸術家は全部殺されたとか・・
人々の心も荒廃していたことでしょうね。
ラファエロが夭逝したことは残念ですが、この事件の頃の荒んだローマを見ることもなく、却って、良かったのかもしれません。










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アレクサンダー大王とロクサーヌの結婚の間」(1519年) By ソドマ(ジョバンニ・アントニオ・バッツィ)♪
ここは、アゴスティーノ:キージ氏の寝室でした。









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天井はこの通り、グロテスク模様と神話のシーンで飾られています。
全て16世紀のものです。

グロテスク模様とは・・
グロテスクの語源は、洞窟を意味するイタリア語ですが、ここで言う洞窟とは、紀元1世紀にネロ帝が建設した黄金宮殿(ドムス・アウレア)の遺跡のことです。
長い間放置され地中に埋もれていたネロの宮殿が15世紀に発見され、その宮殿内部の壁や回廊に描かれていたのが、人や動物、植物などを奇妙に繋げたちょっと奇妙な装飾だったのです。
16世紀にラファエロがその模様をバチカン宮殿回廊の装飾に取り入れ、これが、地中(洞窟:グロッタ)で発見された古代美術様式ということで、「グロテスク装飾」と呼ばれるようになったのでした。









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2階の窓から見える中庭♪
重厚なムードのお部屋も素敵ですが、外を覗いて緑が溢れているとホッとしますね♪


ヴィッラ・ファルネジーナ
Via della Lungara 230,Roma
開館時間:月曜日から土曜日 9時から14時まで
入場料:6ユーロ

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by mayumi-roma | 2013-06-01 05:54 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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