ルネッサンスの宝石、ファルネジーナ荘(その1)♪
木曜日のローマは異常な寒さでした。
午前中は大雨!
そして、一日中、冬の寒さでした。
もう、いったい、どうなっているのでしょう、このお天気!

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さて、水曜日にモザイクのお教室で訪れたトラステベレ♪
工房に向かう前に、ラファエロのフレスコ画が見たくなったので、久しぶりにファルネジーナ荘へ訪れました♪
この門をくぐった向こう側にあります。











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ファルネジーナ荘♪
16世紀初頭の典型的なルネッサンス様式の建物です。
シエナ出身の銀行家(つまり当時の億万長者!)、アゴスティーノ・キージが建築家バルダッサーリ・ペルッツィに依頼して建てられた別邸です。
そして、キージ氏は、邸内を美しいフラスコ画で飾ることを、ラファエロやセバスチャーノ・デル・ピオンボ、ペルッツィ、ソドマ(ジョヴァンニ・アントニオ・バッツィ)等の当時の有名な芸術家たちに依頼しました。

特にラファエロはお気に入りだったようで、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会のキージ家礼拝堂の設計やサンタ・マリア・デラ・パーチェ教会のフレスコ画も依頼しています。

この館が、ファルネジーナ荘という名前になっているのは、16世紀終わりに、ローマの貴族ファルネーゼ家によって買い取られたからです。
現在はフランス大使館となっているファルネーゼ宮殿と区別するため、ファルネシーナという愛称がついています。









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「ガラテアの間」♪

私がここを最後に訪れたのは3年前ですが、なんと!驚くべきことに、写真撮影がフラッシュなしならOKになっていました!
嬉しい~~
こういう嬉しい変化があるからこそ、時々は、こうしてチェックに来ないとダメですね。









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「ガラテア」(1511) By ラファエロ♪
海のニンフ(妖精)・ガラテアが、姉妹やトリトンとイルカに乗って競技をしている神話の1シーンです。
ラファエロらしい色彩と優しくて繊細な線を感じるでしょう?
私は、ラファエロのフレスコ画の中で、こちらが一番好きというわけではありませんが、ラファエロらしい作品だと思います。









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天井は、この建物を設計したペルッツィの描いた依頼主アゴスティーノ・キージ氏のホロスコープです。
半月の部分には、セバスチャーノ・デル・ピオンボが神話を描いています。
こちらも本当にお見事♪
星座の神話の世界に入り込んでしまいそう~~
ブルーを背景にすると映えますね♪










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「アモーレとプシケの間」(1511) By ラファエロとその工房♪
デザインはラファエロ、実際に描いたのは、ラファエロの工房のお弟子さんたちだと言われています。

ため息が出るほど美しいです。
これは、もう、「お見事!」としか言いようのないほど、建物の設計とフレスコ画がマッチしています。
庭に続く大きな窓から光が差し込み、明るく幸せなイメージあふれるラファエロのフレスコ画が、外の緑と一体化しているような感じで、ここにいるだけで癒されます♪
いつまでも座って観ていたいです~









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ここに描かれたのは、アプレイウス(2世紀の古代ローマの詩人、作家)の書いた変身小説「黄金のロバ」の中の挿話として登場するプシケの物語で、天井の中央には、「アモーレとプシケの結婚」と「神々の集い」が描かれています。
プシケの物語は、ジョバンニ・ダ・ウディネによる花網の装飾に区切られていて、それがまた華やかさを増しています。

ギリシャ神話では、エロスとプシュケという名で知られています。
プシュケの美しさは、美の女神と言われたアフロディーテ(ヴィーナス)の嫉妬さえかうものでした。
そこで、嫉妬に狂った女神は、プシケが醜い男に恋するように息子のエロス(恋の矢を放つキューピッド)に命じます。
ところが、エロスはその矢で自分の指を傷つけてしまうのです。
結果はもうお分かりですね。
二人は恋に落ち、一緒に暮らし始めますが、様々な問題が起きてきます。
そこで、プシュケは、アフロディーテに二人の結婚をお願いするのです。
アフロディーテは、プシュケに数々の難題を与えますが、プシュケはその全ての試練を乗り越えて、最終的にはエロスと結ばれるというハッピーエンドのお話です。

これは、依頼主の妻に捧げる物語だと受け取られています。
当代一の大金持ち、キージ家に嫁ぐということは大変なことで、その家にふさわしい女性であるかという厳しい審査を乗り越えなければならないのですが・・
一介の愛人だったフランチェスカ(俗に言う貴族相手の高級娼婦)は、本人の努力があったのか、キージ氏を骨抜きにしたのかどうかは知りませんが、最終的には、著名な銀行家の妻にふさわしい教養を身に付けて正式な妻となったのでした。
ですから、こちらも、最後はハッピーエンドというストーリーなのです。

すごい玉の輿ですね~
この時代の常だったローマ教皇の愛人になって子どもを産むより、もっと凄いかも~
何と言っても、億万長者の正妻ですから。
あれっ?
これって、現代でもよくある話かも・・(笑)







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この広間の大きな窓から外につながるお庭♪









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「フリーズ(帯状装飾)の間」
壁の上部にある帯状の装飾から、この部屋の名前が付いています。
ドレープのある緞帳も、すべて描かれた絵です。









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こちらが、その帯状の装飾部分です。
ヘラクレスの冒険物語や、ギリシャ神話が描かれています。


さて、画像も多くなったことですし、長くなってしまったので、2階部分は、続きます~


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by mayumi-roma | 2013-05-31 05:41 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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