ローマは永遠じゃないと思う・・

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フォロ・ロマーノ♪
左手はセヴェルス帝の凱旋門、中央奥はサトゥルノの神殿の8本(2本は後ろに隠れています)の柱♪
逆光なので、まるで夕暮れのように写っています。

映画ファンなら、どこかで見覚えのある風景ではないでしょうか?
そう!
ここは、映画「ローマの休日」で、グレゴリー・ペック扮するジョー・ブラッドレーとオードリー扮するアン王女が出会うシーンに使われた背景です。
夜景でしたけどね♪
宮殿を抜け出したアンが、事前に打たれていた鎮静剤でふらふらと、この遺跡の前の道路の淵で眠っていましたね。
映画ではここからタクシーを拾いますが、実際には車道とはなっていません。
それが編集されたものなのか、それとも、当時とは土地の状況が変わってしまったのかは、知る由もありません。
何しろ60年前の映画ですからね~

ちなみに、ここへくるのにフォロ・ロマーノの中へ入る必要はありません。
ローマ市庁舎のあるカンピドリオの丘の裏手から階段を降りていくと、この場所に出ます。










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フォロ・ロマーノ♪
ついでに、今日はこの遺跡のご案内を少しだけ簡単に致しましょう。

フォロ・ロマーノこそが、古代ローマの政治経済の中心地、そして、後に全地中海世界の中心となった場所です。
今では見る影もなく、廃墟と化していますけど。

感性の違いでしょうか!?
ここに立っても、日本人の私には、「ローマは永遠だ」とは思えません。
どちらかというと、「夏草や 兵(つわもの)どもの 夢の跡」という俳句の方がより実感的で、世の中の無常さを感じます。
繁栄した者がいつかは衰退してしまうことを考えさせられてしまいます。

それでも、ただ一つ言えることは、この場所を確かに歩いていたであろう、シーザーと同じ場所に自分も立っているという歴史的感動があるということです。










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元老院♪
天井は高いけど、思ったより広くないのです。
当然ですが、かつては大理石で覆われていたのです(写真左下)。








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シーザーの神殿♪
小さな屋根の下が神殿の跡です。
アントニウスが演壇(先日の記事)の上でローマの民衆を前に復讐を誓った後、ここでシーザーは火葬されました。
当時のローマは火葬の習慣だったのです。
そして、そこに神殿が建てられ、シーザーは神格化されたのでした。

シーザーについての評価は、現代においても完全に二つに分かれます。
彼の軍事的、政治的手腕だけを見て絶賛する人と、その独裁者ぶりを批判する人・・
私自身は、シーザーに特別な思い入れはありませんが、世界中で知らない人はないというくらいにシーザーの歴史絵巻は有名ですし、「サイは投げられた」というシーザーの名言も知らない人はいない。
また、逆子だったシーザーは、母親のお腹を切って生まれてきたことから、これが、帝王切開の語源になったこと(帝王切開の帝王はシーザーのことです)。
西洋社会だけでなく世界中に様々な影響を与えている点で、また、未だにシーザー論が語られることを考えると、やはり、前例のない偉大な人物だったことを認めざるを得ないでしょうね。










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サトゥルノ(農業の神様)の神殿と双子神(カストルとポルクス)の神殿の3本柱。
双子神の神殿は、紀元前484年のもので、3本しか柱が残っていませんが、かつては88本の柱に囲まれた大神殿でローマの騎士たちの勝利の守り神でした。
これについては、面白い伝説があるのですが、長くなるので省略。










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ヴェスタの神殿の跡♪
本来は丸い神殿でしたが、今はこんな感じで残っているだけです。
古代ローマの精神的支柱であり、神殿の中では不断の聖火が燃え、神器であった女神像が飾られていました。








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聖処女の家の跡♪
ヴェスタの神殿の聖火と神器を守っていた聖処女たち(巫女)の家でした。
純白の衣装を身に付けた彼女たちは大きな尊敬を受け、路上で出会った者は、たとえ皇帝でも道を譲らなければならなかったと言います。
ただし、男性と交わるという禁制を犯した聖処女は、生き埋めの刑になるという決まりがありました。
ローマ残酷物語~









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聖なる道♪
ところどころに、こうして古代ローマ時代の舗装道路が残っています。
ローマ最古の通りです。
この古代ローマの舗装道路には何とも言えない味わいがあって、私はこの上を歩くのが大好きです。









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ロモロ(ロムルス)の神殿♪
このロモロは、ローマ建国のロモロではなく、マクセンティウス帝の息子のロモロです。
若くして亡くなった息子に捧げて建てたと言われていますが、実は、別の伝説もありまして、神話と伝説と史実が交錯する古代ローマ史は、奥が深すぎて、ちょっと大変!
大きな青銅の扉が美しいのですが、中を見学出来ないのが残念です。









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マクセンティウス帝とコンスタンティヌス帝のバジリアの跡♪
バジリカとは、古代ローマ時代の商業取引や裁判の法廷として使われた細長い大きな公共建築のことです。

かつては、白い大理石で覆われていたフォロ・ロマーノでしょうが、全ては夢の跡・・という感じです。










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ティトス帝の凱旋門♪
ローマに残る凱旋門の中では一番小さなものですが、最古のもの(紀元81年)です。
ティトス帝は、コロッセオを完成させた人物。
奥にちょうどそのコロッセオが見えますが、ここでフォロ・ロマーノは終わりです。
凱旋門の横にある道を上に登っていくと、そこがパラティーノの丘。
丘に登らない人は、ここから出るとコロッセオです。

かなり省略したご案内となりましたが、バーチャル・フォロ・ロマーノ散策、いかがでしたか?
ちなみに、私がフォロ・ロマーノで一番好きなのは、なんといってもこちら♪








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演壇です♪(写真中央の茶色の台座)
ここで、キケロが熱弁をふるい、アントニウスがシーザーの復讐を誓い・・
それを想像しただけで、タイムスリップ~♪
後の運命で、キケロ(反シーザー派だったので、シーザーの暗殺者たちを擁護した)がアントニウスに暗殺され、そのアントニウスも失脚して暗殺されたことを考えると、感慨深くもなります。


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by mayumi-roma | 2012-09-13 05:37 | ローマの美術散歩

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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