城壁の外の聖パオロ大聖堂♪
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城壁の外の聖パオロ大聖堂♪

古代ローマの街は城壁で囲まれていましたが、聖パオロのお墓はその城壁の外にあり、4世紀にその地にコンスタンティヌス帝により大聖堂が建立されたので、こう呼ばれています。
この教会はローマ法王直轄のものですので、この中はヴァチカンとなり、治外法権となります。
16世紀にヴァチカンのサン・ピエトロ寺院が完成するまで、この大聖堂がローマ最大のもので、数多くのキリスト教徒が訪れる巡礼の聖地でした。









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アトリウム(前庭)
150本の柱に囲まれた壮大なものです。
中央の像は聖パオロ。

この教会は数々の苦難に見舞われています。
まず801年に大地震で一部が崩れ、再建。
1823年には大火事に見舞われ、後陣部分を残し消失。
現在の外観は、1854年に完成したものです。

日本のガイドブックにはあまり取り上げられていませんが、サンピエトロ寺院に次ぐ大変重要な大聖堂です。
私はイタリア語の本を数冊読んで、それを実地検証していますので(必ずしも本に書いてあることが正しいとは限らないのです)、詳しく説明したいのは山々なのですが、あまりコアーなことを書いても、皆様が退屈するかな~と思うので、なるべく写真の数もおさえて簡単な説明に留めておきます♪









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数ある素晴らしい扉の中でも特筆するべき美しいもの。
教会の内側からしか見ることの出来ない「ビザンチンの扉」で、11世紀のものです。
キリストと聖ペテロと聖パオロの生涯が、パネルに描かれています。

これ、夫も知らなかったそうです。
いったい何年ローマに暮らしているのかしら!
(ロマーノではありませんけど)










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壮大な大聖堂で、五廊式です。
つまり中央の身廊部分とその横に2つずつ側廊があるということです。
20本ずつの柱でその部分が分けられ、全部で80本の柱を使っています。










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勝利の門♪

身廊部分と翼廊部分(ラテン十字架の形をしている横の部分)との境目にあります。
テオドシウス帝の娘でラヴェンナに霊廟のあるガッラ・プラツィーディアが5世紀に捧げたものです。
このモザイクは1823年の大火災で痛みましたが、修復され、こうして現在でも鑑賞できるようになっています。
このモザイクのズームの写真と説明は省略させて頂きま~す。










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身廊部分から翼廊にかけて、聖堂上部には、初代ローマ法王聖ペトロから現在の法王ベネディクト16世まで歴代の法王の肖像画がモザイクによって丸いメダルに描かれています。
その上はフレスコ画で聖パオロの生涯が表され、アラバスターの窓と交互に配置されています。
アラバスターの色って素敵ですよね。
なんとも上品で、控えめだけど確固とした美しさがあります。










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          1285年にアルノルフォ・ディ・カンビオが製作した
          ゴシック式の大理石の大天蓋。
          大理石というのが素晴らしい!








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          大天蓋の下の中央祭壇の地下には、聖パオロのお墓があり(写真
          上部)、その下には、4世紀にコンスタンティヌス帝が建立した最初の
          大聖堂の土台も見えるようになっています。








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          お墓の上には、「聖パオロの鎖」があります。斬首刑となった裁判の前、
          自宅軟禁されていたパオロは、監視役のローマの兵士に鎖で結び付け
          られていたのです。ちなみに、パオロはユダヤ人でありましたが(って、
          キリストもユダヤ人ですが・・)、ローマの市民権を持っていたため、
          十字架にはり付けることは出来なかったのです。









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         「カンデラブロ」
         1170年にヴァサレットが製作したロマネスク様式の復活祭用の大燭台。
         6メートルの高さがあり、イエスの生涯のレリーフで飾られています。
         バビロンのお花や動物たちのモチーフも素朴で可愛い!
         ロマネスク式だけあって、ほのぼの系。









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「後陣」(法王の祭壇のある一番奥)のモザイク♪
これは、本当に素晴らしいです♪
13世紀初頭に、ヴェネツィアのサンマルコ寺院のモザイク画を作った職人さんたちが製作したものです。
ビザンチン様式なので、中央のキリストは玉座に座るスタイルで福音書を手にしています。
指を立てているのは、祝福する様子を表します。
聖ルカ、聖ペテロ、キリスト、聖パオロ、聖アンドレアの順に並んでいます。
下部のモザイクは、中央に十字架、その両側に天使、そして、12人の使徒をシュロの木と交互に描いています。









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後陣のお隣には、14世紀のマデルノ作の「秘跡の礼拝堂」がありますが、大聖堂で最も古い14世紀の木製の十字架や13世紀の聖母子のモザイクがあり、大変素晴らしいものです。
16世紀に、この聖母子のモザイクの前で、イグナチオ・デ・ロヨラがイエズス会の設立を宣誓しました。
歴史がそのまま生きているんです~









         
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キオストロ(回廊式中庭)♪
ここに入るのは有料になります。
4ユーロだったかな~
静けさだけが存在する、うっとりするような美しい中庭です。

ここには、聖遺物礼拝堂もあって、聖パオロのツエや聖アンナ(聖母マリアの母親)の腕などがルネッサンス期に作られたクリスタルの容器に入って展示されています。
こちらも大変興味深いですよ~









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最初に建立された4世紀の大聖堂の土台は、このようにしっかりと残っています。
レンガと古代ローマのセメントで作り上げた部分を見れることは、実に感慨深いものがあります。









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大聖堂の横の部分。
お土産屋さんコーナーやトイレ、カフェがあって、綺麗に整えられています。
ゴミも落ちてないし~
さすがヴァチカンですね♪

「城壁の外の聖パオロ大聖堂」への行き方は、簡単です。
地下鉄B線の「サンパオロ」駅のすぐそばにありますので。
ピラミッドやEATALYの界隈、オスティエンセ地区になります。


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by mayumi-roma | 2012-08-26 06:00 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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