バビントン・ティールームにて♪

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ローマ、スペイン階段のすぐ脇にある「バビントン・ティールーム」♪
ローマで唯一美味しい紅茶が飲めるところです~
ちょっとお高いですけどね・・
今日は、ここでソフィアちゃんと待ち合わせ♪









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1893年創業のこのお店♪
壁には、創業者のバビントン夫人の肖像画が飾ってあります。









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ソフィー♪

ソフィーは、夫の友人のお嬢さんで、息子と同い年です。
イタリアの高校を卒業してスイスの大学に進学しました。
なんでも建築の分野ではヨーロッパ一のレベルを誇る大学だそうで、自分では入学できるとは思っていなかったそうです。
まぁ、とにかく一生懸命勉強をしているようで、頑張った甲斐があって成績もとっても良かったそうで、大学の3年目には、日本の建築事務所でインターンシップをすることになりました。

彼女の提案したプロジェクトに関心を示してくれて、無給だけど、9月から9ヶ月間、東京の事務所に勤務します。
売れっ子の建築事務所の仕事の大変さは凄まじいものがあって、基本的に仕事は朝10時から夜10時まで、残業は夜中零時まではザラ、時々事務所に泊り込みで徹夜での作業もあるそうです。

彼女がお世話になる建築家は、弱冠36歳にして、数々の国際コンペで優勝し、優れた作品を作り上げ、世界的名声のある方です。
ソフィーは、「36歳で建築家が成功を収めるなんて、こんなことはイタリアでは有り得ない」と言います。
「日本は、本人に才能があれば、生まれや育ちやお金のあるなしは関係なく、道を開いて成功することが出来るんですね」と感心していました。

日本ではハードワークをこなしながら、ありとあやゆる建築(近代的な超高層ビル、日本古来の家屋、京都、奈良の古い木造建築)を見たいそうです。
フスマや障子を使って広さを自由自在に使える本来の日本の木造家屋は、ヨーロッパから見るとまさに理想的姿で、そういう家作りを目指しているヨーロッパの建築家は多いそうです。


可愛い子には旅をさせろ!
まさにその通りだと思いました。
大学進学を機にイタリアを出て、彼女は自分が成長したとも言っていました。
私から見ても、将来への明確なビジョンを持ってしっかり学んでいる、大変しっかりしたお嬢さんに見えました。
彼女は、何の未来も提供してくれないイタリアにはもう戻らないと言っていました。









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さて、飲み物は、のどが渇いていたので、アイスティーをセレクト♪
私はバビントン・スペシャルアイスティ、ソフィーはピーチアイスティーにしました。
いやぁ、やっぱり一味違います。
美味しいというレベルではなく、アイスティーはこうあるべきだとの見本のようです。

今日は、ソフィーに、東京での様々な資料を持っていって、生活全般についてのアドバイスをしました。
マンスリーマンションも探してあげないといけないなぁ・・


それにしても、親って本当に大変ですね。
ソフィーのご両親、彼女のスイスでの学費と仕送りでも相当なものだと思いますが、今度は東京で生活する彼女のためにまた送金が~
インターンシップ後の大学院も当然スイスかニューヨークという話なので、まだまだずっと子どもへの投資が続くようです。

大不況の嵐が吹き荒れるイタリアで普通に暮らせることが、どんなに幸せなことか・・
彼女は、自分が恵まれているとも言っていました。
確かに~
私も息子貧乏で節約生活ではあるけれど、普通に暮らせるだけ感謝しなければなりませんね。









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ほんの30分のつもりだったのが、話が盛り上がって、気がついたら夜の8時を過ぎていました~
満席だった店内もそろそろ閉店時間に近づいてガランとしてきました。

日本の建築事務所でインターンシップをしたい、日本食が大好きだと言うソフィー、可愛いじゃありませんか!
やっぱりね、日本人の私としては、こういうイタリアの女の子がいるってことが嬉しくなります♪
だから、また色々とやってあげそうな私なんですけどね・・
こうして、仕事を増やしてしまうのです・・


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ありがとうございました♪
by mayumi-roma | 2012-07-18 22:00 | ローマのグルメ

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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