私がローマを離れている間に・・

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本日(6月16日)のポポロ広場♪

ええ~っ!
何これ~~~!?
日本の新聞を買うためにスペイン広場へ行く途中でビックリでした!

お祭りではありません。
イタリア全土から集結した各種労働組合がデモを行なった最終地点がポポロ広場だったのです。
イタリア暫定政権への緊縮財政及び増税政策に対する抗議行動です。
まぁ、風船がたくさん飾られていることから分かるように平和的なものでありましたけど・・








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ポポロ広場の演説会場。

私がローマを留守にしていた間に、イタリアの学校は夏休みに入り(6月8日で終わったようです)、固定資産税が大幅値上げとなり、ローマ市内のバス・地下鉄料金も上がっていました。

固定資産税は、前政権のベルルスコーニが国の財政も考えずに減税を公約し、各家庭、1軒目の持ち家の固定資産税を廃止にしていたのですが、一度こういうのに慣れるとダメですね・・
世界の常識として固定資産税を払うことが当たり前だと分かっていても、「払いたくない・・」と思ってしまうのが人間というもの。
しかも、今回からは、2軒目所有の家への課税率が目眩がするほどの割合で増えてしまったので、家の2つくらいは所有している中間層が一番大変な状況になっています。
(もちろん低所得者層はもっと大変でしょうが)

我が家も、私名義でローマ市内にもう1つアパートを持っているのですが、これが、小さなアパート(暮らしているアパートの3分の1ほどの大きさ)なのに、場所が一等地(おこがましい言い方ですがローマの最高級住宅街パリオリです)にあるため、なんと、居住しているアパートの固定資産税の3倍以上も支払うことになったそうです(私がいない間に既に支払い済み)。

バス・地下鉄の切符は、これまでの1ユーロ(100円)から1,5ユーロ(150円)になりました。
日本は交通費が高いので、「な~んだ、それでも十分安いじゃないの!」と思われるかもしれませんが、イタリアでは人々の収入が低いので、一概に日本とは比較できないのです。
ただし、それまで75分だった切符の有効時間が100分になりました。
これは、1枚の切符で100分以内だったら何度でもバスに乗れるということです(地下鉄は1回だけ)。


ユーロ暴落はとどまるところを知らず、本当にどうなっていくのか・・
こちらでは、もっぱらドイツを独裁者として悪者にしていますが、私は所詮イタリア人ではありませんし、偏った意見に影響されたくありませんから、あらゆる意見を聞きながら読みながら、状況を見つめています。

イタリア人は結局のところ自分が一番可愛いですからね。
「このユーロ危機で一番得しているのはドイツだ。だから、金を出せ!」と実に短略的です。
確かに、ユーロ暴落でドイツの工業製品の輸出はものすごく伸びていますし、一番経済が安定しているドイツの銀行にヨーロッパ各地からどんどんお金が流れています。
さらに、ヨーロッパの資産家たちは、余ったお金を(自国の国債は買わずに)ドイツ国債に投資していますからね~
ヨーロッパの中では、確かに、ドイツが一人勝ち!

これは、アメリカと欧州各国にとっては、実に面白くない状況なんですね・・
ドイツは第二次世界大戦の敗戦国ですし、ナチスの歴史がありますし、ベルリンの壁崩壊で東西ドイツが統合された時にお金もかかっていますから(ドイツのあの苦境を支えたのは自分たちだと言っているんです)・・
ドイツが力を持つことを阻止しようとアメリカ、イギリス、フランスは躍起になっているように思えます。

そもそも、経済格差のある地域で共通通貨を導入すること自体が夢のような話で、それを実現したことは素晴らしいのですが、やはり無理があったから(参加するための基準をクリアーするため虚飾決算をしていた国がたくさんありました)、こうやって綻びが出てくるわけです。
本来なら、ヨーロッパ全体で歳入も歳出も共同にする覚悟がないと出来ないことなのです。
でも、そんな覚悟があるわけがない!
ですから、運命共同体なんだから、一人勝ちのドイツに「金を出せ」と言っても、ドイツが「冗談じゃない!」と思うのは当たり前なのです。

だからといって、ギリシャもスペインも、一人勝ちのドイツさえも、「ユーロ、面倒くさい。もう、や~めた!」とは言えないところに、この問題の本質があるのですね・・
だって、もしユーロが崩壊してしまったら、それは、もはやヨーロッパだけの問題ではなく、グローバル時代の今、アメリカも中国も日本も巻き込んだ世界中が、これまでに経験したことのないような前代未聞の大恐慌に陥ってしまいますから・・

しかしね~、不動産バブルがはじけて大量の不良債権を抱え込んだスペインの銀行は破綻寸前ですし、失業率が30%近い大不況のスペイン、ある意味、ギリシャより危ないです。
国が危ないというイメージを作らないために、わざわざスペインという国ではなくスペインの銀行に貸すという形を取って、欧州中央銀行が10兆円規模の支援を決定したのに、スペイン国債は暴落の一方ですしね・・
既にギリシャには10兆円を超える支援をしていますし・・
私には、無駄な出費となってしまうような気がしないでもないのです・・
でも、無駄な出費と呼ぶにはあまりにも金額が大き過ぎますね。
とりあえずは、来週行われるギリシャの総選挙の行方に注目です。

なんですか、私が留守にしていた間にヨーロッパはますます困難な経済状況に陥り、かと言って、日本が大丈夫かと言えば、違う意味で大変ですしね・・

私は、日本の問題は、経済ではなくて、何事においても、しっかりとした議論がされないまま、意図的に作り上げた「空気」で物事が勝手に進められるところだと思っています。
国のあり方の問題です。
全てに対して、あまりにも危機感がなさすぎる!
政治家が小さ過ぎる!
本当の意味で、国のため、国民のため、という意識を持った政治家なんて皆無じゃないですか!

あと、低価格化競争は、消費者にとってはありがたいことでしょうけど、日本経済を考えると絶対に良くありません!
日本の不況なんて、ヨーロッパやアメリカに比べると可愛いものなんですから、適正価格で行きましょうよ~

経済学なんて何にも分からない、単なる一主婦の戯言ですが、今日は、真面目な話題を書いてみました~


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by mayumi-roma | 2012-06-16 23:32 | ひとりごと、考えること

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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