後味の悪い小説・・
2012年 04月 30日
聖天使城を背景に、右手が最高裁判所♪
写真をセピア色にして、遊んでみました~
日曜日のローマ、予報通りにお天気が崩れました~
雨こそ降らなかったものの、気温が下がり、一日中曇り空でした。
やはり、また寒くなりそうな予感がします。
日本の皆さまは、ゴールデンウィークで、楽しい予定がたくさんお有りの方もいらっしゃると思いますが、イタリアは通常日・・。
5月1日の火曜日がメイデイで祝日なくらいです。
でも、日本ではメイデイが祝日にはならないんですよね・・
これ、いつも不思議だったんですが、どうしてなんでしょう?
本日のお茶は、「NINA'S」の香り高き「マリーアントワネット・ブレンド」です♪←これが一番好きなんです~
お菓子は、近所のBARで、自分が食べたいばかりに夫が買ってきたものなんですが、ちびシュークリームの生クリーム(シュークリームの上にカラメルソースが乗っている場合、中身は生クリームです)も、イチゴのちびタルトのカスタードも、まさに作ったばかりの新鮮さが美味~!
甘いものよりはしょっぱいものが好きな私のために、ルスティチと呼ばれるパイ生地の中にウィンナーやほうれん草入りリコッタチーズの入ったものも買ってきてきてくれました~
お皿は、よく見えないかもしれませんが、日本の陶磁器にしか見えないデザインのこれ、イタリアの有名な陶磁器の町、ファエンツァのものです。
さて、日曜日は、ゆっくりのんびりと本を読んで過ごしましたが・・
後味の悪い小説ってありますよね。
読んだ後に、たまらなく嫌な気分になるようなもの。
やるせない気分になってしまう・・
そして、それこそが作者の狙いであり、そこから、読者の思考が無限大に広がり、否応なく人間について、現実について、生きることについて考えざるを得ない・・
しかし、とっても後味が悪いんです・・
あえて、この本のタイトルは書きませんが、作者は大変な力量の持ち主だと思えます。
並外れた文章力と巧みな構成力・・
でなければ、滑稽無謀な設定を読者に納得させ、その世界に引きずり込むことは出来ません。
次から次へとどんでん返しが続いていき、ようやくフィナーレ!
と思ったら、最後の7行で、それまでの世界が完全に覆されてしまった・・
後味は悪いけど、人間を見つめる普遍的な小説、名作であることは認めざるを得ません。
人間は誰でも、自分が思っている以上に、グレイゾーンの中で暮らしているのでしょう。
負の感情、黒い感情に押し潰れそうな時には、心の中に逃げ場を作る・・
それ以外に現実と対峙する方法を知らない人もいるのです。
けれども、いつかは、その逃げ場にサヨナラを言わなければならない時が必ず来る・・
私は、やっぱり前向きに行きたいな!
逃げ場はいらない!
くよくよすることもあるけど、そんな時は、発想を変える!
大好きな音楽を聴いて、癒されることもあるし、元気をもらうこともあるし!
後味が悪いこの小説にだって、ある意味、人生の教訓をもらったと思えるしね♪
by mayumi-roma
| 2012-04-30 06:44
| ローマの日常