何度見ても飽きない彫刻♪

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今日もまた用事があって、共和国広場へ~~
用事はあっという間に終わったので、せっかくだから、すぐそばにあるサンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会に行くことにしました~
お気に入りの彫刻を見に♪







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スザンナ広小路♪

共和国広場から、E.オルランド通りの坂道を上へ2,3分歩くと、スザンナ広小路に着きます。
もう!
いつものことですが、小さな広場の真ん中はバイクで埋めつくされています・・(汗)
写真左手、正面を修復中の建物がサンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会♪







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この教会には、何度見ても飽きることないベルニーニの彫刻「聖テレーサの法悦」があるのです。
正面祭壇のすぐ左にあります。

ブログを始めて間もない頃に1度この彫刻を紹介しましたが、この彫刻が、私とベルニーニの初めての出会いだったと思います。
彼の作品で一番好きなものは、ボルゲーゼ美術館の「アポロとダフネ」(クリックしたら飛べます!)ですが、私がローマに暮らし始めた頃は、美術館が修復工事のために10年以上の長きに渡って閉鎖されていたのでした。
そのため、ローマで最初に見たベルニーニの彫刻はこちらなのですが、この作品で既にノックアウトされたmayumiでした~









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「聖テレーサの法悦」

雲の上に座り、神のいる天を仰ぎ、目を閉じて唇を半分開いたまま、その時を待つ修道女、聖テレーサ。
その聖テレーサの前に立つ天使。
彼女の心臓を射抜かんがために、金の矢を振り上げる天使の姿。謎めいた微笑を浮かべながら、勝ち誇ったような顔をしている美しい青年天使。


「ある日、想像を絶するような美しい天使が私の目の前に現われました。彼の手には金色の矢がありました。そして、矢の先には真っ赤な炎が燃えているようでした。天使は、この矢を、何度も何度も私の心臓に突き刺すのでした。私を完全に貫くまで何度でも。苦痛は現実のものとなり、私は苦悶の声を上げる・・。しかしながら、それは、同時に、非常に甘美なものでもあったのでした。この苦痛から解放されたくない、と望むほどに・・。いかなる地上の喜びも、これほどまでの満足感を与えることは出来ないでしょう。天使が矢を引き抜いた時、私は神の愛と一体化したことを悟りました。」
(聖テレーサの自伝の一部を私が自ら訳しました)


聖テレーサは、1622年にバチカンより聖人として認められたスペインの修道女です。彼女は、自身で自叙伝にも書いてあるように、何度も不思議な霊体験をし、それによって神との神秘的な結合を成し遂げたのです。これを、人は奇跡と呼ぶようです。

彫刻の後方にある神の後光の部分も、もちろん作品の一部です。

聖テレーサが神と奇跡の結合を遂げた瞬間!
その瞬間をベルニーニは、非常に上手く表現していると思いませんか?
聖女とは思えないほど、官能的に・・







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パイプオルガンも、
彫刻も、
天井も、
中央祭壇も、
バロックらしく華美な装飾です♪
ゴテゴテが好みでない方もいらっしゃるでしょうが、私は好きです♪
もちろん、シンプルな美も好きですけどね。







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天井の装飾♪
フレスコ画の廻りを天使の彫刻があやどっています~








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春の陽気のせいか、空気が乾燥しているせいなのか、やたらと喉が渇いたので、オルランド通りのグランド・ホテルの斜め前にある、この辺りではいつも使うカフェ「DAGNINO」に行って、アイスティーを飲んで帰りました~

本日より数日間家を空けますので、コメント欄は閉じさせて頂きます。
ブログの更新は致します。


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by mayumi-roma | 2012-03-17 06:37 | ローマの美術散歩

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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