優美なヴィッラ・マダーマ@ローマ♪
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Villa Madama・・
シンプルでありながら、この上ない優美さ・・

1518年、ローマ教皇レオ10世の命により、ラファエロの設計で建設が始められましたが、ラファエロは1520年に37歳の若さで亡くなったため、その後、弟子だったジュリオ・ロマーノとアントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ジョヴァネに引き継がれました。

ラファエロが自分では決して完成させることの出来なかった教皇の別邸でしたが、弟子たちはラファエロのスタイルを忠実に守って完成させたことから、この邸宅は、現在でもラファエロの作品とみなされ、ルネサンス建築の中で最も美しいものの一つと評価されています。






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イタリア式庭園♪
丘の中腹に作られたこちらの別荘。
本来なら、この庭園がテラス形式でずっと下にあるテヴェレ河まで続くという壮大な計画でしたが、1527年に、神聖ローマ皇帝兼スペイン王カール5世の軍勢がイタリアに侵攻し、教皇領ローマで殺戮、破壊、強奪、強姦などを行った「サッコ・ディ・ローマ」(ローマの略奪)があり、その計画は中断されました。
ローマの略奪で、この美しい別荘は火に燃え、聖天使城に逃げていた当時の教皇クレメンス7世は、燃える別荘を泣きながら見ていたそうです。







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レセプションルームの装飾♪







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どの広間の天井も、
それはそれは、見事なフレスコ画とストゥッコによる装飾が施されています。

ストゥッコは、ジョヴァンニ・ダ・ウディネによるもの、フレスコ画は、ラファエロの後継者となったジュリオ・ロマーノによるものです。

ラファエロがローマで活躍していた頃は、古代ローマの遺跡に残る古代美の再発見の時代でもありました。
ちょうど、暴君ネロの黄金宮殿の遺跡(ドムス・アウレア)が発見されて、そこに描かれていた壁面装飾が独特のもので、人々を魅了しました。
この、人物や動植物を一体化させたような奇妙な模様は、ラファエロがヴァチカン宮殿の回廊の装飾に取り入れ、同じように、この別荘の内部装飾にも使いました。

というわけで、そこらじゅうに、この様式「グロテスク」で描かれたフレスコ画が見られます。
洞窟や窪みを意味するラテン語グロットが語源で、洞窟は、長年土の中に埋もれていた古代ローマの宮殿、ドムス・アウレアの部屋を意味し、そこの内部に描かれていた壁画スタイルですから、グロテスクと呼ぶのです。







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こちらは、シンポジウムが行われた広間の天井の装飾です。







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くつろぎスペースの椅子にはもちろん自由に座って構いません。
ここは、美術館ではなく、イタリア政府所有の建物なのですから・・







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シンポジウムが行われた広間の中央部分の天井装飾と入口部分の装飾です♪
写真の中で、皆さまも「グロテスク」を探してみて下さいね。
たくさん、あるでしょう?

グロテスクの模様は、普段、日本語で使われる意味とは違って、意外なほど美しく繊細な絵なのです・・


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by mayumi-roma | 2012-03-02 06:02 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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