被災地支援レポート第二弾!By W子ちゃん
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岩手の被災地で、W子ちゃんが帰りの車窓から見た虹。


10月に宮城県の被災地へボランティアへ行ったお友だちのW子ちゃんが、11月は岩手県に行って来ました。
レポートを送ってくれましたので、ご本人の許可を得て、転載します。
前回のレポートはこちらです。←ご覧になってない方は是非ここをクリックしてご覧になって下さい。



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11月18日から3日間、岩手県下閉伊郡山田町に行って来ました。
山田町は東京からバスで10時間。陸中海岸のちょうど真ん中辺りです。
前回の宮城県山元町の一面平らな景色とは全く様子の違う海辺の町でした。
私は、岩手の海沿いに来るのは初めてで、私が抱いていたリアス式海岸のイメージは、
荒々しくゴツゴツとした岩肌の海岸線でした。
ところが、三陸の海岸線のなんと優しく美しいことか!
なめらかな傾斜の稜線を持つ緑の岬に囲まれたその入り江は、
静かに穏やかに光っていました。

知らなかった。
三陸がこんなに美しい場所だったなんて。
震災前に訪れなかったことを一瞬悔いましたが今、来られて良かったとすぐに思いました。

前夜東京を発ち、現地のボランティアセンターに朝8時に着き、9時から作業です。
今回は個人のお宅の片付け。
私たちのチームは看護士1名を含む29名で、大グループは、屋外土方系作業が割りふられる事が多いので、個人宅と言っても作業内容はガテンでした。
(数ヶ月前までは、日常でこんなにガテンという語句を使うとは思ってもみませんでした)

家主さんは、牡蠣の養殖を営む40歳代くらいのおとなしそうな漁師さん。
牡蠣も最近ようやく再開できたとの事。
漁師さんは一人でした。
地方の嫁不足のせいかはわかりませんが、独身。
87歳の父親は介護施設に入所。父親は、津波で辛うじて助かりましたが、隣の集落に嫁いだ家主さんの姉とその二人の娘たちは、津波に攫われてしまいました。
(私がなぜこんな事を知りうるかというと、作業中、家主さんの口からぽつりぽつりと漏れる言葉からです)

海岸から70m位、海面からの高さ5m程にあるこの家は、
海に臨むかなり広い敷地です。
家は、土台だけが残り、建物はそっくり無くなっており、この辺りが玄関だったな、
ここがお風呂場だったなとなんとかわかるだけです。
こんな状態は辺り全部です。
穏やかな美しい海を背にして見れば、遠くまで土台だらけの風景です。

山田町の人口17000人の四分の一にあたる4500人の町民が、
47カ所の仮設住宅で暮しています。
それだけの人が家を失うとこんな風景になってしまうのです。

8ヶ月も経っているので草はぼうぼうで、まずは鎌で草刈り、そして夥しい瓦礫の撤去。

私は、辺り一面の瓦礫や土台だけの家の光景は、想像できていました。
メディアでよく使われる写真だからです。
でも、ニュースで私に伝わっていなかった事は、実際、土の上に降り立って、足下の夥しいガラス片を拾う中に、コーヒーカップのかけらやら、七福神の置物の壊れたのやら、今週の部活予定表と書かれた紙の切れ端や、ワンコが噛み噛みするオモチャやらが混ざっていて、そこに確かに人々が暮らしていた現実があったんだと言う事です。
瓦礫のひとつひとつにストーリーがあるということです。
被災した一人一人にストーリーがあるという事です。

大切なや親族や家や牡蠣の筏を無くしたその漁師さんも夏以降、ようやく気を取り直し片付け始めたようですが、とても一人で出来る作業ではなかったのです。
29名で丸一日かかりました。
(逆に言えば、私たちのようなチームが50組いれば、2日間で100軒の家の片付けが出来る。100軒と言えばだいたい1つの集落です)

私たちへの家主さんからの作業依頼は草刈りと瓦礫撤去、ここまででした。
2日目、前日の残りの作業も終え、撤収かという頃、男性陣が、ずうっと気になっていた大きな石に縄をくくり始めました。
その石は、たたみ一畳ほどの大きさで重さが500kgはある石碑で、この家の敷地の土手近くに八つも転がっていました。
それは、漁師のこの家の海の守り神らしく、家主さんは『神様』と呼んでいました。
波には持って行かれなかったけれど、みんなひっくり返り、一人ではどうする事も出来ず、神様だから重機で持ち上げる事も出来ず、申し訳ないなと思いながらずうっと心痛めながら8ヶ月間暮していたというのです。

無茶と知りつつ引っぱり初めた男性陣に加勢して女性陣も綱引きに加わり、大変な重労働の後、とうとう『神様』を全部、海に向かせて起こしました。
これを仕事の締めくくりとしたのです。

晴れ晴れと海に向かっている『神様たち』の図は、爽快でしたが、写真は撮りません。
出来過ぎな話なんですが、作業を終え、帰り道のバスの中から虹が見えました。

私は、12月16日から3日間また東北に行って来ます。
ボランティアにはまっている訳でも頑張っている訳でもなく、1ヶ月に3日間というペースが、ちょうど私の日常に自然に組み込まれていける感じかなと思っています。
今後の私のボランティアに於けるモットーは、『細く長く静かに』です。


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細く長く静かに・・
本当にその通りだと思いました。

1月は私もW子ちゃんについていきたいけど~
私の個人的予定との日程のからみの問題もあるのでどうだろう・・
まぁ、今回がダメでも、次があることでしょうし。

なんといっても、復興までは、まだまだ遥か遠い道のりです。
ボランティアに行っても行かなくても、
自分の日常の中で、
決して東北への思いを忘れずにいれば、
どんな小さなことでも、それぞれの出来る範囲で支援に役立つことをしていれば・・
その気持ちは通じるものだと思います。


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by mayumi-roma | 2011-12-06 06:08 | ひとりごと、考えること

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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