ローマの家庭料理♪

ローマの家庭料理♪_c0206352_5412938.jpg

「DINO EXPRESS」
お店の名前が、「ちょっといかにも・・」な感じなのですが、観光客向けではありません。
ランチタイムにだけ営業しているローマの典型的なトラットリアです。
イタリアマンマの家庭料理!
日本でいうところの、定食屋さんみたいな感じかな~

日本の雑誌にも紹介されたようですが、この界隈には裁判所やオフィスも多いので、ささっとランチを食べに来るビジネスマンや弁護士さんたちでいっぱいでした。
地元の人しかいません!

今日は、お互いにずーっと忙しくて、もう何ヶ月も会っていなかったお友だちとここへ!







ローマの家庭料理♪_c0206352_5563167.jpg

店内は常に満席!
しかも回転が早い~~
これならランチだけの営業で十分元が取れそうです。
オーナーのDINO(ディーノ)さん、この人がまたとっても感じ良くてさばけてる~~
写真右寄りの緑のポロシャツを着たおじさんです。







ローマの家庭料理♪_c0206352_53539.jpg

常連さんばかりで回転の早い店内ですが、オーナーのDINOさん、さすが!
いちげんさんの私たちがゆっくりするであろうと見越して、お店の一番奥のゆったりした座席に案内してくれました♪
ちょうど生ハムだのニンニクだのペペロンチーノをかけてある下当たりです。
そして、メニューは、こんな普通のメモに手書きで書いたもの!
素朴~~~
毎日、仕入れた食材に合わせてメニューを決めるようです。
プリモは2種類だけ。
セコンドは7種類、付け合わせのお野菜が4種類・・
デザートはフルーツだけです。






ローマの家庭料理♪_c0206352_674212.jpg

私は、インディヴィアというお野菜の入ったリゾ(お米)を♪
リゾットではなくて、スープとリゾットの中間という感じ。
美味しかったです!

お友だちは、サルチッチャ入りのバルボロッティというパスタを。
リガトーニをもっと大きくした感じのパスタです。
イタリアって、それはもう、パスタの種類がたくさんありますから~






ローマの家庭料理♪_c0206352_6132276.jpg

私たちの席は一番奥だったので、厨房がすぐ近く。
家族みんなで切り盛りしているお店なのですが、みんなテキパキしてる~~
いわゆる古き良きローマの人たちって感じ!
明るくて親しみやすくて!
これが、本来のローマなんですよね・・
今では滅多に見られなくなってしまったけど。
いつもはイタリア人への評価が厳しい私ですが、こういう人たちを見ていると、不覚にも「イタリア人いいなぁ・・」と思ってしまいます(笑)。






ローマの家庭料理♪_c0206352_6245314.jpg

セコンドに、私は、ローマ料理の「サルティンボッカ」を頂きました(左上)。
サルティンボッカは、イタリア語で「口に飛び込む」の意味です。
薄切りの仔牛のお肉に生ハムとサルビア(セージ)の葉っぱを乗せて、白ワインで仕上げたものです。これはおウチで作るのも簡単ですよ~
日本では子牛のお肉も生ハムも手に入れるのが難しいでしょうけど。

お友だちは、ズッキーニの肉詰めと肉団子のミックス(右上)。
味見をさせてもらいましたが、サルティンボッカより、こちらのほうが美味しかったかも(笑)。
こちらも家庭でよく作る料理です。
我が家では、伝統的にズッキーニにはツナを詰めるのですけどね。

付け合せは、ビエタとチコーリア(日本にはないと思います)の炒め物。
両方とも大好きなお野菜なんです。
もちろん美味しい。

デザートのフルーツまではとても無理で、ここでランチは終了です。
お値段は、一人20ユーロでした。
プリモだけ、セコンドだけでも十分だと思います。


Dino Express
Via Tacito 80(コーラ・ディ・リエンツォ通りのすぐ近くです)
TEL: 06 3610305
営業時間:12:30~16:00
ランチタイムだけの営業です。日曜日はお休みです。





ローマの家庭料理♪_c0206352_6383252.jpg

「在ヴァチカン日本大使館」

ディーノのお店では食後のカフェができません。
お茶するところを探してフラフラ歩いていたら、
あら、こんなところに「在ヴァチカン日本大使館」が~
お友だちが教えてくれました。
在ヴァチカンだけど、ヴァチカン市国の中にあるわけではないのです。
風がなかったせいか、日本の国旗が元気なかった~



by mayumi-roma | 2011-10-18 06:44 | ローマのグルメ

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


by mayumi-roma