ロダン美術館とラデュレー♪

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印象派絵画の殿堂、オルセー美術館♪

かつての鉄道オルセー駅を巨大な美術館に変身させたものです・・
この発想が素晴らしいですね♪

今日は8月第1回目の日曜日。
国立の美術館は全て無料になります。
というわけで本日は美術館日和!
しっかし、凄い行列だわ~
1時間15分並んでやっと入れました!

前回来た時(約1年半前)には、写真撮影はOKだったのに、一切禁止となっていました。せめて、この美術館の内部の素晴らしさをお伝えしたかったのですが、残念です。
ミラノの中央駅のドームの雰囲気を想像してください。
ローマのテルミニ駅ではありません(笑)。

それにしても、印象派の絵画がこれでもか~!ってくらいに収蔵されているのは圧巻です。マネもモネもドガもルノワールもボナールもシスレーもクールベもセザンヌもコローも飽きる程にあります。ゴーギャン、アンリ・ルソー、ゴッホ、ミレーもね!

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私は、実は、印象派の絵画は好みではないのですが、ミレーの絵はいつも心に響きます。
「落穂拾い」「晩鐘」「羊飼いの少女」
大地とともに生きる農民の姿を崇高に描いた絵は、心を打たれます・・






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オルセー美術館からそう遠くないところに、ロダン美術館があるので、こちらにも~♪
ここ、私がパリで一番好きな美術館なんです。
ここも無料で入れました~
大いに得した一日でした♪






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この美術館は、ロダンが亡くなるまでの10年間、アトリエ兼住まいとして暮らした所です。
ナポレオンのお墓「ドーム」も近いので、金色の屋根が見えています~






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美術館の内部。

実は、私にとって、ロダンのイメージはあまりよくありませんでした・・
洋画が大好きだった私。若い頃、イザベル・アジャーニ主演の「カミーユ・クローデル」を見たのですが、若かったせいか、私は、そのストーリに憤ったものでした。
類い稀なる美貌と卓越した才能を持ったカミーユは、19才でロダン(当時42才)の弟子になますが、すぐに男女の関係になってしまいます。ロダンには内縁の妻がいて、優柔不断なロダンはどちらかを選ぶことは出来ず、カミーユは三角関係に悩みながらも15年間も関係を続けるのです。
最終的には妊娠、中絶、そして、そのショックから精神の病になり、精神病院に入院、誰にも看取られることなく亡くなっていったのです。
恋愛に関しては、どちらが悪いとは言えないと思いますが、それでも、私には、一人の才能ある女性をロダンが潰したように感じていたのです・・






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しかし、ロダンの作品には、とてつもない表現力があると思います。
彫刻が一人で語りかけてくれるのです。
ロダンは、若い頃、念願のイタリア旅行をした際に、ドナテッロとミケランジェロの相当なショックを受け、多大な影響を受けたそうです。






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美術館の2階には、ロダンの作品に囲まれながら、ゴッホの絵が2点、ルノアールの絵が1点、ムンクの絵が1点、あります・・






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左のゴッホの絵ですが、日本の浮世絵に影響を受けたことが一目瞭然ですね。
背景に、富士山やさくらの木、コレクションしていた浮世絵も描かれています。

右のムンクの絵!
この美術館に足を運び、ロダンの「考える人」を描いています。

両方とも素晴らしい作品で、しばらくその場から立ち去ることが出来ませんでした。






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こちらの美術館、庭園美術館でもあります。
美しく広大な庭に、ブロンズ像がたくさん飾ってあるのです。
そして、バラ園もあるんですよ~
バラ園の向こうには、「考える人」がナポレオンのお墓を背景に佇んでいます~






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「考える人」
こんな高い所に飾ってあるのです。
見上げないといけません・・






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素晴らしい庭園美術館でしょう?
一日中だって過ごせます~





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そして、こちらのミュージアム・カフェ、素敵なんですよ~
こんな森の中にあって、しかも、他の美術館とは違ってメニューが充実しているんです。
スイーツやフルーツ等のデザート類も本格的なものが揃っているし、お食事も種類が豊富!
私は、バゲッタにハムとチーズを挟んだものにアメリカンコーヒーを頂きましたが(何気に倹約してます~、笑)、シンプルで美味しかったですよ~





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夕暮れの凱旋門♪
この写真を撮すために、シャンゼリゼ大通りの真ん中へ・・
危なかった~





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目的は、もちろん、こちらです♪
マリアージュと共に、ラデュレーだけは外せないんです・・
夏場だから、歩道にオープンカフェが出来てました~






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下の写真の行列は、スイーツやマカロンを買うためのものです。
お茶や軽食を取りたい人は、上の写真の入口から・・
この時期のパリ、どこに行っても行列です~
中のサロンが満席だったので、オープンコーナーへ。






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ジョゼフィーヌ・フレイヴァーの紅茶にマカロンを♪
ジョゼフィーヌ味は、お花と柑橘類の香りが漂うノーブルな味でした。

そして、マカロンの美味しさ!
これはもう!その美味しさは、大げさではなく、世界一です♪
ふっくらしつつもサクサク感があって、肉厚!←肉厚なんて表現合いませんけど(笑)。
そして、中のクリームが~
こんなクリームの味を出せるパティシエ、なかなかいないと思います。
私はバニラ味が一番好きなのですが、天にも上る心地になりました♪

お出かけの最後をラデュレーで締めくくることが出来て幸せでした~♪

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by mayumi-roma | 2011-08-08 08:16 | 大好きなパリ♪

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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