女の人生は、絵には表せない!

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先日の国立近代美術館ですが~
なんと、19世紀絵画の展示場(美術館のほとんどです)は全てクローズとなっていました!
信じられな~い!
この写真は、閉じられたガラスの扉越しに撮ったものです。





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オープンされていたのは、20世紀絵画の部分だけで、そのほとんどがイタリアの作家!
だけど、1点だけ、クリムトの「女の人生の三段階」がこちらに展示されていました。





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「女の人生の三段階」(Die drei Lebensalter) 1905年 クリムト作
ローマ国立近代美術館収蔵

グスタフ・クリムトは、日本でも人気がある画家ではないかと思います。
19世紀末から20世紀にかけて活躍した「象徴主義」を代表する「ウィーン分離派」の画家であります。
キラキラの金色をふんだんに使い、豪華で装飾的な画面構成、明確な輪郭線、平面的な空間表現、人物の顔や身体の写実的描写、独特の雰囲気を醸し出し、ちょっと退廃的な魅力があります。

私も大好きな画家で、その昔オーストリアに旅行した時には、これまた大好きなハプスブルグ家ゆかりの場所と一緒に、美術館もくまなく回り、クリムトの作品をたくさん見てきました。


だけど~
ローマに1点だけあるクリムトの作品。
今回久しぶりにこの絵を見て感じたことは・・
若い頃に見た時には心の中をかすめもしなかった違和感でした。


女性の人生の三段階・・
これは中世以降に一般的な画題として定着した、幼少期、若年期、老年期という人生の三段階というテーマではありますが・・


ものすごい違和感!
私のあてはまる段階がな~~い!


若年期を表す若く美しい女性が、幼少期の可愛い女の子を抱き、その背後に老年期となる醜く年老いた老婆がいるだけ・・・

しかも・・
若年期と幼年期の二人は、瞳を閉じて穏やかな表情を浮かべながら慈しむように抱き合っていて、さらに華やかな装飾がされてあり、輝くような美しさと人生の喜びで満ちあふれているのに、老年期の老婆は痩せ衰えた姿で、手で顔を覆っている。絶望とか死の予感しか感じさせない!


これって、あんまりではありませんか!?
人生の熟年期がすっぽり抜けていま~す!
今や、その熟年期こそが、人生で一番長い時期なのです。

もちろん、この絵が描かれた時代は100年以上も前ですから、当然、現在の状況と比較する私が悪いのでしょうけど、でも、勝手に怒ってしまった私です(笑)。

そう考えると、ここ100年あまりの間に、人間の生活って様変わりをしたんですね。
人生の熟年期が抜けていることもさながら(昔は寿命も短かったのかなぁ)、この絵のような老年期の女性を見ることは、今では皆無ですよね~

老年期って、いったい幾つ位からなのでしょう!?
この絵が描かれた頃って、もしかして40代以降をそんな風に見なしていたのでしょうか?
まさかね~

今でいうと、80代以降でしょうか?
いや、違いますね。
やはり、今では、老年期なんてなくなってしまったのではないかしら!?
現在70代の自分の母親を見ても、その年齢には見えないし、綺麗だな~と思いますもの!

生物学上の年齢に惑わされることなく、いつまでも若く美しく、好奇心旺盛で、人生を楽しむ人たち、それが現代の女性像なのだと思います。



最近おつきあいのあるブロガーのihokoさんが、「一杯のコップ」という記事を書いていらっしゃったのですが、そのテーマをちょっと拝借しますと・・

コップに水が半分しか入っていなかったら、皆さんはどう思いますか?
「もう半分しかない」
「まだ半分ある」


私は、若い頃は、「半分しかない~」と泣きそうになるタイプでした(笑)
大学生の頃なんて、3年生になった時、「楽しくお気楽な大学生活が、もう半分しか残ってない~」とかなり憂鬱になったものです。
今にして思うと本当に不思議ですが、20代の頃も「もう24歳だわ~。何にもできない~」なんて、真剣に思ったものです。


子育てに無我夢中だった頃は、そんなことを考える余裕はなくて・・
それでも、時々、
私の人生は子どもを育てることだけだ・・
むなしい・・
自分の人生で、何も、し得なかった・・
と、焦りにも似た虚無感を感じることはありました。
(要は、私、仕事がしたかったんです)

でも、夫が、「子どもをきちんと育てることは一番の大仕事だ。それをなし得ただけですごいことなんだ」と言ってくれて・・
でも、そんな言葉で、心の中のモヤモヤは晴れたわけではなく・・


今は・・
「まだ半分ある!」
「まだ三分の一ある!」
「まだ四分の一ある!」
と、思えます。

ihokoさんに至っては、
コップが空だったら、「私がいっぱいにしてやる!」と、思うんですって!
すごい迫力~~


今の時代、
幾つになっても、
どこにいようと、
何でも出来ますよね~
全ては自分次第♪

コップの水が最後の一滴になっても、
最後の最後まで希望は捨てない。
最後の瞬間まで夢を追いかけたい。
私はそうやって生きていきたいと思います。


と、偉そうなことを書きましたが、
ゆるゆるダラダラの毎日を送るmayumiでした~
(自分を焚き付ける、決意表明であります)




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by mayumi-roma | 2011-05-25 02:01 | ひとりごと、考えること

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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