「ラファエル前派」の展覧会♪
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完全な真夏日だったローマの日曜日♪

自宅近くにある「Galleria Nazionale d’Arte Moderna」(国立近代美術館)へ
「ラファエル前派」(プレ・ラファエリティ)の展覧会を見に行ってきました♪
(6月12日までです)

「ラファエル前派」とは、19世紀半ばのイギリス・ヴィクトリア朝の時代に起こった美術のムーブメント。
自然と人間が幸福な関係のうちに保たれていた中世に思いを馳せ、神話や伝説、あるいは文学的、宗教的な題材を、自然の忠実な観察による細密描写で官能的なリアリティを表現しようとしたものです。
そのため独特の象徴主義が生まれ、時には、装飾的、退廃的な作風となることもありました。

「ラファエル前派」という名前の由来は、ラファエロ以前のイタリア絵画に見られる、自然に対する素朴な態度に立ち返ろうとの決意の表明から来ているそうです。
(以上、超簡単に説明してみました~!)






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美術館の正面には大きなマニフェストが!
今回の一番の見世物ともいうべき、Dante Gabriel Rossetti(ダンテ・ガブリエル・ロセッティ)の絵「ヴィーナス」からです。

私、いわゆる世紀末美術(19世紀末の美術のことをこう呼びます)が大好きなんです~
日本の大学では西洋美術史を学んだのですが、イタリア美術にはあまり興味のなかった私です。
よいうより、自分の好みではなかったというほうが正しいかもしれません。

よく誤解をされるのですが、西洋美術史を学んだからイタリアに来たと思われるのですよね・・。
でも、違うんです。
もともとはイギリスが大好きで、ロンドンに語学留学していましたから。
イタリアへ来たのは、ほんの成り行きです。

神話やミステリアスなものが好きだった私!
だからこそ、ラファエル前派はまさに私の好みの「ど真ん中」なんです~

美術に興味のない方にはちんぷんかんぷんかもしれませんが、私が最も尊敬するイギリスの芸術家(詩人であり画家でありました)ウィリアム・ブレイクを源泉として、ラファエル前派から象徴主義、ビアズリーやアールヌーボーへと続く一連の流れも大好きなのです。
イギリスの詩人キーツや不思議の国のアリスのルイス・キャロル、そしてオスカー・ワイルドも、この世界にかかわっているのです。

世紀末芸術に欠かせない「ファム・ファタール」(運命の女)♪
ロセッティにとっての運命の女は、このマニフェストの絵「ヴィーナス」のモデルだったジェーンでした。
彼の絵は、おかしいくらいに、どれも彼女の顔です。
しかしながら、ジェーンは、盟友ウィリアム・モリス夫人となってしまうのですけどね。

運命の女って、ようするに、芸術家の創作意欲を掻き立てるミューズのことですけど(男を最終的に破滅に追いやる女とも捉えられています)、考えてみると絵のモデルっていいですね。
その作家が有名になれば、未来永劫、美術史上に自分の姿が残るわけですから。






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「金色の箱を開けるプシケ」By John William Waterhouse

今回の展覧会の中で一番気に入った絵です♪
題材はギリシャ神話のプシケ。
プシケの佇む周りの自然も緻密に描かれています。
箱を開けて覗き込むプシケの姿が、その背中のかがめ具合いといい、手足の造作といい、とてもリアルで、思春期の少女そのもの!
繊細で柔らかな少女の体の線がとっても綺麗!
うっとりしながらも、思わず微笑んでしまう絵です。


ラファエル前派と言えば、真っ先に思い浮かぶ代表的な画家たち「Dante Gabriel Rossetti」や「Edward Burne-Jones」の作品も結構ありましたが、ラファエル前派の展覧会と名前がついているわりには、少なすぎました。
その辺は少しがっかりでした。






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近代美術館の中庭にあった池♪
ここは入れません。
窓から見るだけ・・

でも、これ、センスいいと思いませんか?
単なる池をプール風に仕上げて、そのわきに、まるで日焼けのために寝そべっているかのようなブロンズ像。
お見事です!


いつもだったら、太っ腹に、美術館の常設展示で久しぶりに見た絵を見て考えたことやミュージアムランチについても書くところなのですが、これからは、だらだらと長く書くのはやめようかと思って・・(笑)
続きます~



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by mayumi-roma | 2011-05-23 06:41 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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