ネット投稿問題とイタリアのカンニング事情
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相変わらず、ぐずぐずお天気のローマです。


日本では、大学入試のネット投稿問題が前代未聞の大騒ぎになっているようですが・・

おかしな言い方ですが、日本でも、やっと、こういうことが起こる時代になったんですね。
私、日本にはこんなことをする子どもはいないと思っていました~
(おめでた過ぎかなぁ?)

このニュースを初めて聞いた時、私は「???」状態となりました。
「あり得ないこと」だけど、「あり得るとしか考えられない状況」だったからです。

「あり得ない!」と思ったのは、あの厳粛なムードの試験会場で、何人もの試験監督がいる中、誰にも気づかれることなく、どうやって携帯電話をあやつり、試験問題をコピーして投稿サイトに「回答をお願いします」「ありがとうございます」とメールを打ち続ける事ができたのか!?
しかも、短い時間制限の中で、ネット経由で得た回答を、解答用紙に書き写す作業もあったわけですし。

「あり得るとしか考えられない状況」は、実際に投稿されたのが試験中の時間帯で、投稿内容が試験を受けている本人でなければ分かり得ない情報だったからです!
事前に問題が流出していたのなら、何もわざわざ試験中に騒ぎを起こす必要はないのですから。

今日(3月4日)のNHKニュースでどのようにして携帯を使ったかを説明していましたが、足の間に携帯をはさんで、右手で鉛筆を持ったまま、いかにも問題を解いているように下を向き、左手で携帯を操作していたと・・
たまたま席が一番左端だったから死角に当たり、誰にもばれなかったと・・

だけど、もし、席が一番左端じゃなかったらどうしていたのでしょうか!?

センター試験の出来がよくなくて、2次試験で挽回しなければならなかったと言いますが、センターが上手く行かなかったのなら、どうして、志望大学のランクを落とさなかったのでしょう・・
そのためのセンター試験ではありませんか!
本人の身の丈にあった大学ではダメだったのでしょうか!?

この予備校生に同情論もあるようですが、どうでしょう・・
「軽い気持ちでやったのではないか」と言う人がいたのには驚きました!

軽い気持ちでここまでのことは出来ません。
計画的にやらなければできないことでしょう!?
いかに早く文字を打つかを絶対に練習したはずですし、
左利きならともかく、左手で携帯を操作する練習もしたはずです。

やはり、同情はできない・・



と、なんだか非常に前置きが長くなってしまいましたが・・


さて、イタリアです。
ここイタリアでは、カンニングは日常茶飯事です。

さすがに、小学校、中学校ではありませんが、高校!
高校に入ると勉強が非常に難しくなるため、いかに先生の目を誤魔化してカンニングをするかを、日頃から研究している子が多く、私は本当に驚きました!

断っておきますが、
許せる範囲の、可愛いカンニングというレベルではないのです。
そういうレベルのものだったら、きっと誰しも経験があるかもしれない・・

教科書をミクロの縮小版でコピーしたり、詳細なカンニングペーパーを作ったり、その隠し場所も大変凝ったものとなっています。消しゴムの中を空洞にして隠したり、靴の中とか、かかとの部分とか、ズボンの特殊ポケットの中とか・・
もちろん、iPodに書き込んだり、携帯を使ってサイトで回答を得るという方法をとる子もいます。
トイレに行くというのは常套手段!

試験の前日にカンニングペーパーを作る労力を考えたら、
ちゃんと勉強したほうが早いのに・・と、私は思うのですが・・

勉強を全くやらない子に限って、カンニングには長けているのです(笑)。

だから、イタリアの子は普通じゃないと、ずっと思っていました。
息子が高校生だった5年間は、話を聞くたびに、私は、いつも憤っていたのです。
これじゃ、真面目な子がバカを見ると・・

しかし、イタリアには、筆記試験だけではなく、口頭試問があるのです。
仮に筆記で100点をとっても、カンニングをしている子は口頭試問で何も答えられないので、結局は先生たちも疑問を持たざるを得ないのです。

ちなみに、誰がどんな方法でカンニングをするのか、クラスの子どもたちは全員が知っていますが、誰も告げ口はしません。妙な連帯感があるようで、クラスメートを売ったりはしないのです。
その辺は、みんな優しいのだけど・・

さすがに試験中はiPodと携帯電話の持ち込みが禁止になりましたが、恐るべし子が一人いました。
イタリア語(日本でいう国語)とラテン語、英語などは辞書の持ち込みが許されているのですが(それだけ試験の難易度が高いのです)、その子は、超特大の辞書を2冊ずつ用意して、そのうち1冊の真ん中部分をくり抜いて、そのスペースの中に携帯電話を隠していたのです。
そして、辞書を見る振りをして携帯電話を使いネット経由で回答を得ていたわけです。
先生が巡回する時は辞書を閉じればいいだけですからね。

私は、高校で役員をしていたので先生方と話す機会も多く、本当に、多くの先生が、次から次へと様々なカンニング方法を生み出す生徒に困リ果てていました。
でも、もちろん、私も告げ口はしませんでしたよ。
誰がどんなカンニングをしていたか話してくれる息子を裏切る事になりますから。


イタリアの大学は、国立大学は基本的に、医学部や工学部の特殊な学科以外は入学試験はありませんが(私立はあります)、そのかわり、高校卒業の国家統一試験で得た得点によって、進む大学が決まってしまいます。
ですから、この高校卒業の認定試験が、ある意味大学受験のようなものとも言えるのですが、この試験の時にもやはりカンニングは後をたちません。
先輩ママたちの話によると、親が、わざわざ2つ携帯を持たせる場合もあったそうです。
携帯を取り上げられた場合を想定して、予備を渡していたそうで・・(汗)

モラルの低い国だな~
日本じゃあり得ないのに。
と、ずっと思っていた私ですが、ついに日本でもこんなことが起こったんですね。

結論から言いますと、イタリアの高校でカンニングをしていた子で、いい成績がついた子は一人もいませんでした。
たぶん、落第しないための最終手段だったんでしょうね・・



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by mayumi-roma | 2011-03-05 06:11 | ひとりごと、考えること

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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