美しすぎて・・
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Beata Ludvica Albertoni (福者 ルドヴィーカ・アルベルトーニ)

美しい・・
美しすぎる・・
言葉を忘れるくらいに美しい彫刻です・・

大理石の美しい白さがあだになって、ルドヴィーカの表情が上手く撮れてないのがとても残念です。

1枚岩の赤碧玉(せきへきぎょく:メノウの一種)をドレープ状に仕上げた上に、
白い大理石のベッドが柔らかそうに彫られ、
その上に、今、臨終の時を迎えようとしているルドヴィーカが横たわっています。






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この表情を見れば、作者は誰だか分かりますね。

そう、バロックの巨匠、ベルニーニの晩年(1674年)の作品です。

勝利の聖母聖堂の「聖テレーサの法悦」もそうでしたが、ここでも、宗教的黙想から生じる脱魂状態、法悦が表現されています。
法悦は、神と一体化するということ。
イタリア語では恍惚(エクスタシー)という言葉と同じです。

ベルニーニって、ひどいですよ~
人を惑わすような美しい彫刻ばかり彫っているんですもの~

しかし、お見事です。
ベッドも枕も、触ればへこみそうな感じだし、シーツの乱れもやけにリアル・・

私が常日頃から言っていることですが、ベルニーニは、
その一瞬を永遠に変えることが出来た稀有な彫刻家だと思うんです。
天才ってことなんでしょうけどね。



ルドヴィーカは、15世紀から16世紀に生きたローマの貴族階級の女性でしたが、32歳で未亡人になった後、修道院に入り、貧しい人々や路上に立ち身体を売る女性たちを助け、彼女の持つ全ての財産と残りの人生を彼らのために捧げました。
幼い頃から、この教会区に暮らす人でもありました。

福者というのは、聖人になる前の段階です。
ちなみに、前ローマ法王、ジョヴァンニ・パオロ2世も、現在、福者です。






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両サイドと後ろの絵は、Galliの作品ですが、これも実は、ベルニーニよって計算されたものです。
両サイドには、実は隠れた窓があって、自然光がルドヴィーカを照らすようにしているのです。
さらに、絵の鮮やかな色彩が、大理石の白をより引き立てる効果を出しています。

そして、後ろの絵は、天国・・
まるで、ルドヴィーカが、死の間際に見ている世界をそのまま表わしたようでもあります。
(私が勝手に解釈しているだけです・・)

ストゥッコで出来た天使も、独特の雰囲気を添えています。






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中央祭壇とルドヴィーカの礼拝堂♪

この教会は、気持ちがいいほど、とても明るい教会でした。
外からの光をふんだんに取り入れている作りなのです。







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どうやら、カテキズモ(キリスト教義を学ぶ勉強会、日曜学校みたいなものです)をしている様子。

下町トラステヴェレにあるせいか、集まった近所の子どもたちがピーチクお喋りを始めては、神父さんが「シーッ!」と何度も何度も注意する姿は、なんだか庶民的で、とっても微笑ましかったです。






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ルドヴィーカの彫刻があるのは、サン・フランチェスコ・ア・リーパ教会。
ローマの下町トラステヴェレにあります。
1219年にアッシジの聖フランチェスコがここに滞在したことから、この聖人の名前がつけられています。
ただし、現在の建物は17世紀のものです。


平日:7:00~13:00 16:00~18:00
日曜・祝日:7:00~12:30 16:00~18:30


なんだか、教会に来ると、いつも無料で素晴らしい芸術品を見れるので、
感謝の気持ちを込めて、
ルドヴィーカの礼拝堂の前の賽銭箱に2ユーロ入れてきた私です・・





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by mayumi-roma | 2011-02-27 07:30 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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