バルベリーニ宮殿♪
c0206352_773271.jpg

バルベリーニ宮殿♪
この宮殿は、ローマのバロック建築の中でも際立って堂々としたものです。
1625年から9年かけて、マデルノ、ベルニーニとボッロミーニ(マデルノの甥)の手によって完成されました。
現在は、国立絵画館となっています。

「ローマの休日」ファンの方には、
おなじみ、アン王女の滞在先の大使館という設定となった場所です。






c0206352_78306.jpg

ブラッドリーと別れる場面では、ここの道に車を止めていましたね。







c0206352_792482.jpg

こんな感じで、
ブラッドリーが車の中からアン王女が宮殿へ戻っていくのを見届けていましたね。
あのシーンは泣けましたね~






c0206352_7102735.jpg

美術館の1Fには、15世紀までの宗教的な絵画がまとめられています。
もちろん、西洋では有名な作品も多いのですが、
日本人にはあまりなじみがないかもしれません。
2Fに行くのは、いったん、建物の外に出なければなりません。







c0206352_7113230.jpg

ベルニーニの階段♪

ゆるやかで大きな階段を、ゆっくりと上ったり降りたりするのが大好きな私です♪
高貴なプリンセスになった気分で、背筋を伸ばして、すその長いドレスをはためかせて
階段を上るような感覚で、いつもゆったりと歩きます。
姫キャラなもので、ついつい想像の中で遊びたくなっちゃうんです~~(笑)

2Fは素晴らしい大広間もあって、この宮殿の中を歩くだけで訪れる価値があります♪
でも、絶対に見逃してはならないのが、カラヴァッジョの作品2点とラファエロの作品1点。
そして、個人的に大好きなホルバインの「ヘンリー8世」の肖像画♪






c0206352_720287.jpg

            「ヘンリー8世の肖像画」(ホルバイン作)
            生涯に6人もの妻を持ったイングランド、チューダー朝の王様。
            エリザベス1世の父親。


最初の妻、アラゴン家のカテリーナと離婚するために、離婚を認めないカトリック教会と絶縁し、イギリス国教会を作った王様。しかも、さらに、でたらめの反逆罪で2人の妻を処刑しているという、とんでもない王様ですが、何故か非常に興味をそそられる私・・

こんな傲慢な女好きなのに、なんと、彼は、イングランド王室史上最高のインテリであるとされ、ラテン語、スペイン語、フランス語を理解し、舞踏、馬上槍試合などスポーツにおいても優れた才能を発揮したそうです。
ビックリだわ~

この肖像画は、4番目の妻、アン・オブ・クリーヴスとの結婚式の服装です。
半年後に離婚しましたが・・
理由は、アンがあまりにも不細工だったからです。
肖像画が写真代わりだった当時のこと・・
結婚式の当日に、肖像画とは似ても似つかないアンを見て、ヘンリー8世は激怒したとか!
ただ、プロテスタントのドイツとの政略結婚だったため、処刑するわけにも行かず、6人の妻の中では一番マシな人生を送ったとも言えるでしょう。






c0206352_72173.jpg

            「ラ・フォルナリーナ」(1518~19年、ラファエロ作)
            85cm×60cmの小さな絵です。


ラファエロの愛したミューズ、マルゲリータ・ルーティの肖像画。
亡くなる前に描いたものです。
フォルナリーナという愛称は、父親がローマのフォルナイオ(パン屋さん)だったから。
美男子の誉れ高かったラファエロ、意外にもこんな普通の女性を好きだったんですね。
この絵では、それほど綺麗とは思えませんが・・
かなりふくよかな体つきをしていますし。
でも、美意識は時代によって違うし、お国柄もあると思います・・

ラファエロは、女好き、かつ優柔不断な男で、誰とも結婚しようとしませんでしたが、結局結婚しないまま、若いうちに亡くなってしまいます。
彼が夭逝した後、彼女は、ローマ、トラステベレの修道院に入ったそうです。

写真では見えないかもしれませんが、フォルナリーナの左手の薬指の指輪!
指先の爪のすぐ下にはめているのです。
これは、何か意味があるのかな?
単に、指輪が小さすぎてそこまでしか指輪が入らなかったのかな?
どうでもいいことかもしれないけど、気になる~~~

そして、腕輪には、「ウルビーノのラファエロ」と記されています。
「俺の女だ~!」というところでしょうか?







c0206352_7215683.jpg

          「ホルフェルネスの首を斬るユディット」(1599年、カラヴァッジョ作)
          ドラマチックというよりも残酷なシーンです。
          描写があまりにもリアルなことに驚きます。
          ホルフェルネスは、目を見る限り死んでいますが、
          口元を見るとまだ恐怖の叫び声をあげているようで、生きている・・
          生と死のはざま・・


残酷ではあるけれど、こういうものに惹かれるのもまた、人間なんですね。
生と死のはざまには、カラヴァッジョも大変興味があったようで、ベアトリーチェ・チェンチ(貴族の娘で暴力的な父親を殺した罪で死刑)の斬首を聖天使城まで見に行っていたそうです。

ローマ、怖~い!
一時期、聖天使城は処刑場として使われていたのです~

主題は、旧約聖書からの逸話です。
美しい未亡人ユディットが、アッシリアの攻撃に陥落寸前の街を救うお話です。
彼女は美しく着飾って、敵の将軍、ホロフェルネスのもとへ向かい、エルサレム進軍の案内役を申し出るのです。酒宴の席で泥酔したホロフェルネスと二人だけになった時、ユディトは、眠るホロフェルネスの短剣をとって彼の首を切り落としたというわけです。






c0206352_7231071.jpg

            「ナルシス」(1597~99年、カラヴァッジョ作)
            ギリシャ神話の逸話です。
            水面に映る姿、ダブル・フィギュアーを描くのは難しいのですが、
            とても上手に表現していると思います。
            (カラヴァッジョも、私に言われたくはないでしょうが・・、笑)


誰もが恋焦がれる、世にも美しい青年、ナルシス。
森の妖精エコーも彼に恋をしました。
けれども彼女は、ゼウスの妻ヘラの怒りをかって以来、口がきけず、他人の言葉を繰り返す事しか出来なくなっていたのです。
「つまらない女だ」と切り捨てるようにエコーを振ったナルシスは、侮辱を罰する神ネメシスに罰を与えられることになります。
ある日、ナルシスが深い泉にかがんで水を飲もうとすると、水面には美しい少年が!
それは紛れもなくナルシス自身なのですが、彼は水面の美少年にすっかり恋をしてしまうのです。
それが自分であることにやがて気がつくのですが、ナルシスは、この、かなわぬ恋に絶望して、そのまま水面に映る自分を見つめながら死んでしまうのです。
彼の死後、その場所に咲いた花が水仙です。
それゆえ、水仙は、英語でナルシスと呼ばれているのです。







c0206352_7125279.jpg

c0206352_714325.jpg

こちらは、ボッロミーニ作の階段♪
威風堂々としたベルニーニの階段に比べると小さいのですが、
螺旋階段は繊細で、なんとも上品!
優雅です~






c0206352_7151593.jpg

バルベリーニ宮殿を裏側から・・
広大な庭園があります。



バルベリーニ宮殿
国立絵画館

入場料:5ユーロ
9:00~18:30
月曜日、お休み



2つのブログランキングに参加しています♪
ご面倒でしょうが、2つとも押して頂けるととても嬉しいです♪
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
by mayumi-roma | 2011-02-11 07:25 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
by mayumi-roma
プロフィールを見る
ブログジャンル
海外生活
50代
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。