この世で最も美しい彫刻♪
c0206352_4275699.jpg

「Apollo & Dafne」(アポロとダフネ)
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ作
ローマ・ボルゲーゼ美術館

これが、私がこの世で一番美しいと思う彫刻です。

メタモルフォシス(何かが他の何かに変わること)を、これほど美しく哀しく詩的に表現した彫刻は他にないと断言できます。

恋焦がれるアポロが逃げるダフネを追い詰めて、まさにその手で触れようとした瞬間に、月桂樹に変わり始めるダフネ・・
窮地を救われたダフネ・・
永遠にダフネを失ったアポロの落胆と驚き・・

私がベルニーニを敬愛する理由はここにあります。
卓越した表現力・・
一瞬を永遠に置き換える力とでもいいましょうか!?
メタモルフォシスの瞬間をここまで見事に表現出来るなんて・・
神が降りてきた・・としか言えません。


「アポロとダフネ」の物語は、ギリシャ神話のエピソードの一つです。
ダフネは、河の神様の娘でした。
恋も知らず、狩りの処女神・アルテミスにつかえて、鹿を追っては野山を駆けめぐる日々。
ボーイッシュな彼女は魅力的でたくさんの男性が言い寄りましたが、ダフネは見向きもしませんでした。

ある日、愛の女神・アフロディーテの息子・エロス(キューピッド)がいたずらをしてしまうのです。(ちなみに、アフロディーテとアポロはともにゼウスの子ども。異母姉弟です)
アポロには「人が好きで好きでたまらなくなる矢」、ダフネには「ただもう人が嫌いになる矢」を、心臓めがけて射抜いたのです。

アポロは急に人恋しくなって地上に降りてウロウロしている内にダフネに一目惚れし、その反対にダフネはますます一人を好むようになり人を避けていました。

胸の中の激しい思いを告げるアポロ。
びっくりして逃げるダフネ。
拒まれれば、ますます募るのが愛の常・・
執拗に追い掛け回すアポロ。

野山を駆け巡ることに慣れているとはいえ、ダフネが神様であるアポロにかなうわけもなく、ようやく父親のいる河まで辿り着いた彼女は、息も絶え絶え、父親に頼むのです。

「お父様、あなたの娘ダフネは、逞しいお方に追われています。このままでは清い少女ではいれなくなります。どうか、私を、処女を守る狩りの女神・アルテミスにつかえる、清い少女のまま、死なせてください」

父親は、愛しい娘の願いを聞き届けました。
ようやく追いついたアポロが、ダフネに触れようとした時、ダフネの手は木の枝に変わり、指先からは細長い葉が出てきました。ダフネは月桂樹に変わったのです。

永遠にダフネを失ったアポロは、それでも彼女を忘れることが出来ず、「アポロの木」と名づけたのです。

香り高い月桂樹は、ダフネの美しい香りだったのですね・・



Galleria Borghese(ボルゲーゼ美術館)
Piazzale del Museo Borghese 5
00197 Roma

予約専用電話 06-32810
www.ticketeria.it

休館日:毎週月曜日、1月1日、12月25日
開館時間:09:30~19:00


2つのブログランキングに参加しています♪
ご面倒でしょうが、2つともクリックして頂けると嬉しいです♪
よろしくお願いします♪

にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
by mayumi-roma | 2010-02-24 04:41 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
by mayumi-roma
プロフィールを見る
ブログジャンル
海外生活
50代
ブログパーツ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。