重力ピエロ


「重力ピエロ」の上映を知ったのは、映画祭のプログラムを見ていて、たまたま気がついたんですが、よーく読まないと見落としてしまう程、たくさんの映画が上映されているのです。

19日の月曜日に、オダギリ・ジョー主演の中国映画「THE WARRIOR AND THE WOLF」が上映されたのも後で知ったし・・
レッド・カーペットは監督さん一人だけだったそうですが・・
もしオダギリ・ジョーが来たんだったら、悔しかったけど・・
一安心・・

「重力ピエロ」は、映画祭への正式出品ではなく、海外の映画を知ってもらうコーナーで上映されたので、レッドカーペットを歩くこともなく、上映される場所も小さな所でした。

で、レッドカーペットをコーエン兄弟っていうアメリカの映画監督が歩いていて、みんな騒いでいたけど、私は、「だぁれ?」という感じ・・
一番前にいたけど、写真も撮らなかった・・
オスカーも取った有名な監督らしいけど・・



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Teatro Studio
(コンサートの時にリハーサル等が行われるお部屋のようです)
私は、早めに入ったので、まだ人もまばら・・
あとで、偶然、お隣に、お友だちのオペラ歌手F子ちゃんが来ました~
F子ちゃんは脚本家とお友だちなので、映画が終わった後、一緒にご挨拶に行きました。



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脚本家とプロデューサーのご挨拶




「重力ピエロ」
重い。
かなり重いテーマですね。
そのわりには、さらりと語っているから、安心して見ていられましたが・・
とても良く仕上がった作品だと思いました。

ラストが日本では賛否両論だったと、挨拶に行った時に、脚本家がおっしゃっていましたが、
私は、このラストだからこそ、重くなりすぎず、よかったのでは・・と思いました。
警察に自首なんかしたら、その後に起こり得る世間の反応を想像しただけで暗くなります。
それこそ悲惨になりすぎです・・
(もちろん、当人は自首するつもりだったのですけどね)

別に放火や殺人を正当化しているわけではないのですが・・

人間は、正直なところ、法の裁きよりも自分なりの裁きを、
どこかで望んでいるものではないでしょうか!?
特に相手が、生まれながらの極悪人だという場合。
(残念ながら、こういう人種は確かに存在するんですよね)
法治国家に生きている以上、感情を理性によって我慢するしかないみたいな・・
でも、この兄弟は理性も持ちつつ、自分たちの裁きをやり遂げた感じがしました・・

人間の心の中は計り知れない・・
表に出さなくても、どれだけ苦しんでいるか、また、それが原因で病んでしまうこと・・
誰にでも起こりえることですが、
弟ハルの場合は、世界最強の家族に絶対的な愛を感じるからこそ、自分が生まれてこなければ良かったと思うくらいの憎しみを、生物学上の父親に抱いてしまう・・
そして、その兄イズミも弟ハルと同じ気持ちで苦しむ・・
完全に一体化していると言える家族愛・・
(父親もしかり)
この絆は美しいけど、世間的な視点から見ると、どこか歪んだものかもしれない・・

本当に悲惨なことは、なんでもないように明るくとらえなければいけない。
楽しそうに笑っていれば、空中ブランコのピエロのように、決して下に落ちることはない・・


私が疑問に思ったことは・・
世界最強の家族というのは素晴らしい!
だけど、女である立場から考えると、自分をレイプした男の子どもを生もうと思えるか!?です。
生みなさいと言ってくれた夫は素晴らしい。

でも、女として、母親として、その子どもを可愛いと思えるのか?
あんな風に慈しみながら育てることが出来るのか・・
子どもに罪はないとはいえ、忌まわしい記憶を呼び起こさないのか・・

いや、生まれてしまったら、もう可愛いと思うしかないのかもしれない・・
でも、その前の段階で、どうして生もうと思えるのか・・
その辺が、ちょっと納得出来ない気がしました。

原作を読んでないから分からないのですが、これは男性作家が書いたものだからでしょうか?

脚本家は、井坂さんの書く世界が大好きで、どうしても映像化したかったとおっしゃっていましたが・・

非常に考えさせられた作品でした。
大変深い作品でもありました。

岡田くん、可愛いかったです♪
加瀬くん、上手いです♪
小日向さん、相変わらず、いい味出していますね♪
京香さん、綺麗~♪
って、スクリーンの中で見ただけですが・・




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by mayumi-roma | 2009-10-25 08:58 | 映画・音楽・本・イベント

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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